
この本について
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筆者の方は精神科医、そして、第二次大戦中に強制収容所に閉じ込められていました。
ここで綴られているのは、ある種極限的な環境下では、人の心は変形してしまう、適応してしまうと言うこと。それは真実、でも悲しすぎます。
クリスマスを過ぎた時点で急激に上昇する死亡率。それは、人はクリスマスに「収容所が開放される」と言う願いを掛け、それに破れて、生きる希望を失ってしまうから。
移送中に窓の隙間から生家を一目見させてくれと頼んでも、「それだけ生きているんなら十分見たんじゃないか」と一蹴する同じ被収容者の無情さ。
収容所が開放されても、嬉しさを実感できなかったり、逆に「これまで耐えていたんだから、これから何しても良いんじゃないか」と考えてしまう心の歪み。
でも、筆者をはじめとして、絶望的な状況であっても「生きる意味を見失わない」人々がいたのも事実。
「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」この言葉、大きすぎます。
そして、一番心に留めておくべきだと思ったのは。
「人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。」
がー、まだまだ学んで、考えて、すべきこと、てんこもりです!
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