メニュー
影法師 (講談社文庫)

影法師 (講談社文庫)

百田 尚樹

この本の所有者

36人が登録
175回参照
2012年10月10日に更新

書籍情報

ページ数:
408ページ
参照数:
175回
登録日:
2012/10/10
更新日:
2012/10/10
所有者:
bskt0609 bskt0609さん

この本を共有する

内容紹介

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。
Google プレビュー 書籍情報提供: Google Books
Google Booksで見る

📝 レビュー (bskt0609さんのレビュー)

評価:
5/5
レビュー:
江戸時代、武士の禄高、階級社会が絶対的であった時代の話。
幼い時に身分により父を亡くした下士の勘一と、それを支えた竹馬の友の中士彦四郎の話。
勉学にくわえ、剣の腕も隣に出るものはいない彦四郎に憧れ幼少時代を過ごす勘一。
下級身分だからこそ、階級社会に不条理を抱き、自分のためでなく、藩のためにそれを変えたいと強い思いを抱いていた。そんな勘一を藩にはなくてはならない人物だと思い、自分を犠牲にして誰にもかたらず守っていた彦四郎。
下士からは考えられない出世をする勘一に対して、不名誉の烙印を押され、あげく狼藉をはたらいて逐電した彦四郎。しかし、彦四郎は勘一のためにわざと不名誉の傷をおい、友をたて、また友とその妻を守る為に狼藉を働いたふりをして追手から勘一を守っていた。
話の流れは勘一の出世と彦四郎の堕落が反比例して展開され、最後に彦四郎の死後、生前の彦四郎の行動の真意が明らかになって行くというもの。
本当に強い信念を持つ者には、自然と道が開け、その陰にはかならず支えてくれている人がいるということ。

読書履歴

2012/10/10 408ページ

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「影法師 (講談社文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました

79.1%
クラインの壺 (講談社文庫)

クラインの壺 (講談社文庫)

岡嶋 二人

200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。その原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることに。美少女・梨紗と、ゲーマーと...

12人 4
78.5%
奪取〈上〉 (講談社文庫)

奪取〈上〉 (講談社文庫)

真保 裕一

一千二百六十万円。友人の雅人がヤクザの街金にはめられて作った借金を返すため、大胆な偽札造りを二人で実行しようとする道郎・22歳。パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、大金入手まであと一歩と迫っ...

25人 3
77.4%
6ステイン (講談社文庫 ふ 59-9)

6ステイン (講談社文庫 ふ 59-9)

福井 晴敏

愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、...

6人 4
76.7%
川の深さは (講談社文庫)

川の深さは (講談社文庫)

福井 晴敏

「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた...

17人 3.7

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します