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11人が登録
586回参照
2012年2月3日に更新

書籍情報

ページ数:
383ページ
参照数:
586回
登録日:
2012/01/31
更新日:
2012/02/03
所有者:
nao naoさん

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内容紹介

ボクシング部で憧れの鏑矢の背中を追って地道な努力を続ける木樽。周囲も驚く成長にともない鏑矢との関係には微妙な変化が忍び寄る。最後に勝つのは誰なのか!?女性教師・耀子、マネージャー・丸野、監督・沢木、孤高のライバル・稲村、個性的な部員たち他、多彩な人々との出会いを背景に少年たちの友情を感動的に描き出したスポーツ青春小説の金字塔!本当の強さとは何か。
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📝 レビュー (naoさんのレビュー)

評価:
4/5

読書履歴

2012/02/03 383ページ
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才能、友情、選択、成長、自信、挫折、再生、努力、復活、運命、これらはサクセスストーリーには欠かせない要素だと思います。おそらくはこんなエキスがうまい具合にちりばめられ、スピーディーで感動的なハッピーエンディングへと読者を誘ってくれてるのだと思います。しかしこの小説のメインテーマは上記のすべてを備えながらも結末はお約束のサクセスストーリーではありません。
「たしかに才能というのは地下に眠る鉱脈・・実際にはほとんどの人が自分の中にすごい鉱脈が眠っているのに気付かんと一生を終えるんやと思います。」というくだりがありますが、作者は誰にでも天賦の才の可能性を感じさせていつの間にか作品世界に引き込んでしまいます。つまり多くの読者は高校時代に回帰させられてしまうのでは⁈
(ここからはネタバレ含みですが)
作者デビュー作の「永遠の0」に同じく、天才的な才能は結果的に草庵に埋もれてしまうわけですが、これはイコール不幸でない演出が心憎い!
主人公は自らの稀有な才能を生かしきれないわけですが、才能があり、努力して勝利と時の女神に微笑みを与えられ、ボロボロになるまで燃え尽きて多くの人々から賞賛されたものの、決して自ら望んだ訳ではない半身不随の厳しい余生を強いられる者とどちらが充実した幸福な人生であるのでしょうか?(そう言えば、昔のスポコン系は前者のパターン多いなぁ)これは当事者でないと決して理解出来ないことなのでしょう。才能があると信じて努力した人々がすべて報われるわけではない運命の非情と、報われなかった運命の先には不幸ばかりがあるわけじゃない救い。
可能性を信じて前に進み続けることの大切さは、多くの読者に感動を届けてくれるお話だと思います。

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久しぶりに、人に紹介したい本に出会えた。登場人物と一緒に、共感し合えたような気持ちさえしている。素晴らしい作品をありがとう❗️

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