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永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

百田 尚樹

4.4
292人が登録
39件のレビュー

この本について

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。

みんなの評価

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レビュー

mak246
mak246
2010年6月読了
前評判は聞いていたものの、その期待にたがわずの秀作!
特攻隊として死んでいった祖父について知るために、主人公と姉が行った元戦友たちへのインタビューで構成された作品。
元戦友たちも立場や背景が異なることから証言も様々で、前半から中盤までは主人公たち同様に読者にもなかなか祖父の実態が掴みづらいのだが、読み進むウチに宮部久蔵という人物の輪郭が次第にはっきりとし、最後には具体的ビジョンとして形を成すまでになっていく。
これは、様々な角度から違った見方での人物像の捉え方が効果的で、同時に以前の証言との整合性が取れてくることで段々と立体的に浮かび上がってくるといった、非常に巧みな表現方法だった。

自分があまり太平洋戦争などについての知識が深くないので、内容がどこまで史実に基づいたものなのかは判断しかねるが、「特攻」という行為がキレイ事や美談では済まなかった事実。そして当時の高級官僚たちの無能さには憤りを感じてしまう。。。ただ、この高級官僚たちの出世重視の考え方は現代社会の至る所に取り残されてる気がする。当時は国民の「命」や生活が代償だったが、現代でもそれに代わる無駄な代償が支払われてるのではないだろうか…

後半には一瞬「ファンタジーか?」と思うようなエピソードもあるが、小説としての表現力の巧さを愉しみ、そして戦争の愚かさ、人の生き方や家族との絆について考えさせられる非常に良い作品でした!!
maki
maki
2011年7月読了
嗚咽するほど小説で泣いたのは、いつ以来だろう。私は戦争をただ一面から捉えていた。大いにあり得る事実、戦後世代の私たちも受け止めるべきだろう。児玉清氏の解説も必見。
たれえり
たれえり
2013年3月読了
特攻の話。戦争の悲惨さや悲しみなどが感動的に書かれている。ともが大きくなったら読ませたい本
ゲン
ゲン
2011年9月読了
整体のお客さんから教えてもらった本!
なにげなく、買って読んでみた。

本を読んではじめて泣けた(´Д` )



この本にであえて本当によかったと思えるくらいの作品だ!


本にはまるきっかけになった本!
Cutieハニ丸
Cutieハニ丸
2011年10月読了
かなり面白いw最後は感動の涙(T . T)
Snow
Snow
2011年10月読了
零戦の説明会じゃん、つまんないとかなり途中斜め読みしたが、終盤になって、死に向かいあわざるを得なかった特攻隊員の辛さに泣いた。
うりゅう
うりゅう
2011年11月読了
一年に一冊というくらいの出来だったかな。
ryokuenimai
ryokuenimai
2012年1月読了
素晴らしい。日本国の軍人を戦争犯罪者と思っている人達に読ませたい。
gugucchi
gugucchi
2013年3月読了
宮部の生き方、ある人間からは臆病者と呼ばれる男の生き様はもちろん、戦争や特攻についても考えさせられた。
特攻はテロリストではない。新聞記者に泣きながら怒鳴りかえした老人の新聞社に対する怒り。
ken7240
ken7240
2012年4月読了
重たい。途中で断念

読書ステータス

読書中 20人
読了 228人
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