海のカテドラル 上 (RHブックス・プラス)
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2010年6月2日に更新
内容紹介
14世紀、カタルーニャの農村で、農奴と村娘の婚礼の宴が晴れやかに行われていた。しかし、領主の来訪によって一変。泣き叫ぶ娘は領主に暴行され処女を奪われてしまった。領主は夫より先に新妻と同衾する権利が認められていたのだ。この衝撃的な冒頭から一大叙事詩の幕はあがった。理不尽に絶望し自由という新天地を求めて力強く歩き出した農奴バルナット。時代の渦に翻弄されながらも尊厳を失わずに生きていく運命は如何に。
書籍情報提供: Google Books
tamiki
Lv.151
生い立ちから悲惨な主人公達、更に追い打ちをかけるように次々と襲いかかる困難や試練。どれもが不条理で納得いかないことばかりだけど、心根がまっすぐなアルナウを思わず応援したくなってページを捲る手が止まらない。「弟」ジュアンの母が彼の幸せを願いつつ最期を迎えるシーンは哀しいけれど暖かみを感じた。バルナットの突然のキレっぷりには、唐突過ぎてアルナウ同様困惑したままとなってしまったのが残念。優しく頼もしいバスターシュに好感が持てる。下巻も楽しみ。