
書籍情報
- 著者:
- 村山 由佳
- ページ数:
-
296ページ
- 参照数:
- 50回
- 更新日:
- 2010/05/05
- 所有者:
-
jah_yomouさん
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📝 レビュー (jah_yomouさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
前作『天使の卵』から10年。作品の中でもまさに10年の歳月が流れている。前作を面白いけど泣けない恋愛小説と表現したが、これもそう。つまりドラマチックすぎるのだ。しかし透明で美しい光を感じるお話だ。美しい死というものがあるならば、不慮の事故死とも言える前作のヒロインの死はまさに死ぬことで完結する永遠の愛が描かれていたのかもしれない。だが、作者は自らの出世作でもあるその大事な道標を大胆にも生きるものの喜びへと昇華させようとした。まさにここに10年間で作者が築き上げた自信と凄みを感じさせてくれる。大事に大事にしてきた宝物に手を加えることができたのは見事というしかない。青春恋愛小説が心に響く良作だ。
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