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天使のナイフ (講談社文庫)

天使のナイフ (講談社文庫)

薬丸 岳

この本の所有者

(4.3)
16人が登録
113回参照
2011年12月2日に更新

書籍情報

著者:
薬丸 岳
ページ数:
448ページ
参照数:
113回
登録日:
2011/12/02
更新日:
2011/12/02

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内容紹介

生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。
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そのような現在の少年法に対する問題意識を促すように、本作はとにかく少年犯罪が立て続く。不可抗力にも関わらず被害者への贖罪に苛まれる者、事件後の更生と自分の“可塑性”を重視して過去に背いている者、そして未成年である自分の立場を悪用する者、、、、等。その加害者たちと関わってく主人公の桧山を通じて前半は被害者側が受ける理不尽な状況や感情を全面に押し出しつつ、後半では被害者の立場や加害者の事件へ向き合う姿も様々な形があり、一概に被害者感情のみを尊重することが全てではない事を主人公と一緒に感じ取っていくことになる。

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その反面、突っ込みどころが多かったのも否めない。いくら小説とは言えあまりに少年犯罪ばかりが連鎖し過ぎだろとか、みゆきがあまりにもフェイクとして配置されただけのキャラクターにしか思えないとか、丸山の後半の性格からしても狂言で電車に飛び込める程の覚悟と意志の強さは感じない、、、、とかとか。
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