
貧困の僻地 (新潮文庫)
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何となくタイトルで購入。
読み進めるうちになんだかその深さに引き込まれていった訳で。エッセイ集とも言える一冊ですが、作家でありながらも日本財団の理事をされたこともある著者の人生観、宗教観に圧倒されてしまったりもして。聖書からの引用が多いのですがそれもそんなに嫌味に感じません。
例えば、養子に対する考え方にしてもこう言った考え方を持たれていたり。ある意味目から鱗。
養子にするのは、新たな運命と契約することだ。私流の言葉遣いは誤解を招き易いが、その子に幸せを与えることを「生涯を賭けた趣味にいたします」と宣言することだ。或いは「一人の子供の人生を通してもう一つの人生を見せてもらう楽しさを約束します」と社会に公約することである。だから私は怖くて養子はできない。
もう一つは料理に対する考え方。
料理は、人間のエサ造りではない。料理は文化なのだから、それをしないのは人生で何かを欠落させることになる。なぜ文化かと言うと、お茶のお手前と同じで、過程と周辺の美意識が、総合的に影響し合う世界だからだ。
なるほどなーと。趣味としてもボケ防止としても料理が優れているということにまったくもって同意なのでした。
他の作品も読んでみようと思った次第。