メニュー
紅―ギロチン (集英社スーパーダッシュ文庫)

紅―ギロチン (集英社スーパーダッシュ文庫)

片山 憲太郎

この本の所有者

4人が登録
1,880回参照
2008年3月6日に更新

書籍情報

ページ数:
328ページ
参照数:
1,880回
登録日:
2008/03/03
更新日:
2008/03/06
所有者:
aoitaku aoitakuさん

この本を共有する

内容紹介

駆け出しの揉め事処理屋・紅真九郎にきた一通の電話。それは、商売敵である悪宇商会からの勧誘だった。一度は応じた真九郎だが、最終課題に出されたのは、なんと暗殺計画への参加。標的となるのは、一人の病弱な少女。真九郎は当然のごとく拒否し、交渉は決裂。そして暗殺阻止へと動き出す。しかし、踏み込んだ闇はあまりに深かった。立ち塞がる悪宇商会の殺し屋・斬島切彦。その恐るべき刃は、真九郎と紫の仲までも引き裂き、さらなる窮地へと追い詰める...。
Google プレビュー 書籍情報提供: Google Books
Google Booksで見る

📝 レビュー (aoitakuさんのレビュー)

評価:
5/5
レビュー:
 キャラクターの魅力を引き上げる要素は、いくつかある。
 その一つが、揺れても揺るがない心。
 悩んでも、迷っても、根っこの部分では決して折れない芯。
 そういうものが、キャラクターを大いに魅力ある存在にする。

 さて、紅シリーズの主人公紅真九郎は、そういう意味では、普段情けなくも、土壇場では真っ直ぐで力強いヒーロー。辛い事実に打ちひしがれ、自分の弱さを嘆き、現実から目を背けながらも、最後の最後にはたった一つの答えを正しく掴み取る。
 それは一辺倒な正義のヒーローより、一層格好良いと思う。

 1巻では勧善懲悪の構図でわかりやすく舞台や登場人物を紹介しておきつつ、2巻である本作では、登場人物の二面性を上手く使い、敵=悪という構図を崩してみせ、懐の深さを窺わせてくれた。
 この先どういう物語を見せてくれるのか、それが楽しみでしょうがない。

***

 MVPは紫。
 次点で銀子、切彦、理津、夕乃、かなぁ。環さんは出番ちょっと少なかったね。というかこの作品の場合、キャラクターの出番と重要度がそのまま魅力の順に結びつくような気がする。それでもキーキャラクターの切彦より銀子が上なのは個人的な好みです。ぼくもロリコンって言われたい!(死ねよ

読書履歴

2008/03/06 328ページ

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「紅―ギロチン (集英社スーパーダッシュ文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました

82.9%
紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

片山 憲太郎

揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始。彼女の...

6人 5
74.8%
ALL YOU NEED IS KILL (集英社スーパーダッシュ文庫)

ALL YOU NEED IS KILL (集英社スーパーダッシュ文庫)

桜坂 洋

「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す...

10人 5
72.5%
狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)

狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)

支倉 凍砂

狼神ホロとの二人旅を続けることを決めた行商人ロレンス。港町パッツィオでの銀貨騒動で儲けた上等な胡椒を武器に交換し、異教徒の地への玄関口、北の教会都市リュビンハイゲンで大きな商売を仕掛けた。しかし思いも...

26人 5

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します