メニュー
苦役列車

苦役列車

西村 賢太

3.5
19人が登録
2件のレビュー

この本について

友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫太。或る日彼の生活に変化が訪れたが...。こんな生活とも云えぬような生活は、一体いつまで続くのであろうか―。昭和の終わりの青春に渦巻く孤独と窮乏、労働と因業を渾身の筆で描き尽くす表題作と「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を収録。第144回芥川賞受賞。

みんなの評価

3.5
5
0件
4
2件
3
2件
2
0件
1
0件

レビュー

inu
inu
2011年4月読了
好きな文体だなぁ。
テレビで見た作家さんまんまの文体と内容で,期待を裏切りません。ひょうひょうとした,という私の好きな形容詞があてはまる感じ。
こういう風に人生を捉えることができたらいいのに。
こばんざめ
こばんざめ
2012年1月読了
「どうで死ぬ身の一踊り」に比べると、表現がライトで西村賢太入門者向き。とはいえ、人間を悪しざまに表現させたら天下一品ですねこの人。徹底的に自虐的表現が続いたかと思えば、自身のそのクズぶりを全面的に棚上げし、他人を徹底的に、しかも勝手な決め付けによりこき下ろし溜飲を下げるところなど、これ以上ないというくらいのクズぶりである。
どこまでが本当の姿で、どこまでが虚構なのかはわからないが、この人の小説を読んで、「西村賢太ってこういう人」と思い込んだほうが面白いのかもしれない。

読書ステータス

読書中 1人
読了 14人
読みたい 1人

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します