📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
読書履歴
AIが見つけた似た本
「こういう了見」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を9冊見つけました
うそうそ
畠中 恵
日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くこと...
私の男
桜庭 一樹
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―...
きよしこ (新潮文庫)
重松 清
少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを...
赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹
“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万...
若手の落語家ホープ古今亭菊之丞(実際、聞いたことがあるが上手い)の自伝である。親の夜逃げ、円菊への入門、小言ばかりの前座時代、思いもかけない席亭の推奨による1人真打ち、それに伴う披露目の多大な借金。サラッとした書きぶりなので、暴露調の嫌らしさは全くないが、1人真打ちになった際に受けた嫉み・虐め等を含め、落語界のことがかなりあけすけに書かれており、興味深い。題名の「了見(料簡)」という言葉は、落語でよく使うが、使い勝手のよい言葉だ。なお、落語界暴露ものなら「苦悩する落語」(春風亭小朝)、落語家一代記なら「江戸前の男」(吉川潮)、落語家エッセイものなら「まくら」(柳家小三治。ついでに奥さんの「カミサン繁盛記」も)がよいと思う。