ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る
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2011年11月12日に更新
📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
良書。面白い。730頁あまりを一息に読了。以下、良書の理由。
①谷川の代表的な詩が、年代順に紹介されており、これが圧倒的に素晴らしい。詩のわからない者にも、すとん、ぽたん、と腑に落ちる詩である。おまけに、その詩人による解説もある!
②谷川は、大哲学者のひとり息子として生まれ、3度の離婚を繰り返しているが、あけっぴろげにあけすけに、私生活と詩の結びつきを語っている。とりわけ、最後の妻佐野洋子に関する部分は、興味深い。
③谷川に併走してきたインタビュワーである編集者との気心の知れている語りが心地良い。編集者の「あの詩は佐野さんを語った詩ですよね?」との問いに、「えっ!あれは、小学生のゲイ的感情を綴った詩だよ。そうとしか読めないじゃん」との谷川の返答、「えぇっ(絶句)」との編集者の反応など、楽しい。詩の言説(?)に関わる難しい語りは一切ない。
とにかく谷川俊太郎は、えらぶらない、ひょうひょうとした大天才である。
①谷川の代表的な詩が、年代順に紹介されており、これが圧倒的に素晴らしい。詩のわからない者にも、すとん、ぽたん、と腑に落ちる詩である。おまけに、その詩人による解説もある!
②谷川は、大哲学者のひとり息子として生まれ、3度の離婚を繰り返しているが、あけっぴろげにあけすけに、私生活と詩の結びつきを語っている。とりわけ、最後の妻佐野洋子に関する部分は、興味深い。
③谷川に併走してきたインタビュワーである編集者との気心の知れている語りが心地良い。編集者の「あの詩は佐野さんを語った詩ですよね?」との問いに、「えっ!あれは、小学生のゲイ的感情を綴った詩だよ。そうとしか読めないじゃん」との谷川の返答、「えぇっ(絶句)」との編集者の反応など、楽しい。詩の言説(?)に関わる難しい語りは一切ない。
とにかく谷川俊太郎は、えらぶらない、ひょうひょうとした大天才である。
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