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原発労働記 (講談社文庫)

原発労働記 (講談社文庫)

堀江 邦夫

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(4.0)
5人が登録
137回参照
2011年8月29日に更新

書籍情報

ページ数:
368ページ
参照数:
137回
登録日:
2011/08/28
更新日:
2011/08/29

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内容紹介

「これでは事故が起きないほうが不思議だ」。放射能を浴びながらテイケン(定期点検)に従事する下請け労働者たちの間では、このような会話がよく交わされていた―。美浜、福島第一、敦賀の三つの原子力発電所で、自ら下請けとなって働いた貴重な記録、『原発ジプシー』に加筆修正し27年ぶりに緊急復刊。
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読書履歴

2011/08/29 368ページ
2011/08/28 100ページ

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taka_aki Lv.304

筆者の方が単身原発作業者として現場に入り込んで体験した内容をまとめた一冊。原発ジプシーの加筆修正版とのこと。

読み応えあります。

なんと言うかどんなに安全安全言ってても所詮人間が作って人間が運用しているものだもの、杜撰さとか適当さからは逃れられないんだよなーと。それをあたかも「完璧な安全対策がなされています。問題ありません」などと自然事象を制御出来るかのように考えること自体おこがましいことだわなと。

にも拘らず、福島以前の時点では当時の経団連会長はこんな発言をしています。

【スリーマイル事故を受けて】「だからといって、何もがっくりくりことはない。むしろ、これ(アメリカの原発事故)を、日本ではどんな小さな事故も起こさないために、よい機会にしなければいかん。ああいう事故がないと進歩はないよ」

もう、お墓の中なので何を言っても聞こえないでしょうけど、今お墓から出てきてもらって現状を見ても、福島の事故で進歩があったと言えるのでしょうかね。

結局、「人間」のできる範囲で作り出したもので「安全対策が十分」と言い切ってきたこの流れ自体が歪んでいると思わずにはいられませんでした。

ちなみに私は原発反対でも賛成でもないです。リスクを踏まえてもそれを上回る益があるから使うんだろうと。そのリスクをあたかも無いかのように振る舞うのは大反対ですが。

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