
原子力戦争 (ちくま文庫)
この本の所有者
3人が登録
265回参照
2011年7月22日に更新
書籍情報
- 著者:
- 田原 総一朗
- ページ数:
-
349ページ
- 参照数:
- 265回
- 登録日:
- 2011/06/14
- 更新日:
- 2011/07/22
- 所有者:
-
H. Tarkunさん
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📝 レビュー (H. Tarkunさんのレビュー)
レビュー:
311後に発生した福島第一原発事故で、原子力発電を巡る議論が喧しい。私は正直、全くと言っていいほど興味がなかったが、嫌でも何らかの意見を持たざるを得ない程、事故の影響は重大である。
主な議論のポイントは、放射能の危険性、国家、電力会社の情報隠蔽体質、様々な利権、経済に与える影響、節電などの市民生活の利便性などで、科学至上vs科学懐疑、経済市場vs人道主義といった対立軸を巡り、ネットでも激しく議論が交わされる。
本書は、70年代後半の状況を描写しているが、驚くほど今日の議論のポイントを完全にカバーしている。
ミステリー小説よろしく、非常に複雑な構図が描かれており、国家や電力会社、メーカーなどの悪者が、善良な市民を騙して原子力を推進しているという類の単純な話ではないことが理解できる。
どちらかというと原子力発電に懐疑的なストーリだてであるが、当時から約30年、原発がクリーンエネルギーとして役割を担ってきたのは事実である。
ここに描かれる原子力の闇は、30年遅れで現実の脅威となるのか、それとも今回の事故を持ってしても、原子力発電はより「安全」になって推進されるのか。。
主な議論のポイントは、放射能の危険性、国家、電力会社の情報隠蔽体質、様々な利権、経済に与える影響、節電などの市民生活の利便性などで、科学至上vs科学懐疑、経済市場vs人道主義といった対立軸を巡り、ネットでも激しく議論が交わされる。
本書は、70年代後半の状況を描写しているが、驚くほど今日の議論のポイントを完全にカバーしている。
ミステリー小説よろしく、非常に複雑な構図が描かれており、国家や電力会社、メーカーなどの悪者が、善良な市民を騙して原子力を推進しているという類の単純な話ではないことが理解できる。
どちらかというと原子力発電に懐疑的なストーリだてであるが、当時から約30年、原発がクリーンエネルギーとして役割を担ってきたのは事実である。
ここに描かれる原子力の闇は、30年遅れで現実の脅威となるのか、それとも今回の事故を持ってしても、原子力発電はより「安全」になって推進されるのか。。
読書履歴
2011/07/22
349ページ
2011/07/22
224ページ
2011/07/21
150ページ
2011/07/18
132ページ
今、賛成派・反対派で戦わせてる議論の多くがこの時代の繰り返しであることに驚く
2011/07/18
72ページ
2011/07/17
32ページ
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