
イニシエーション・ラブ (文春文庫)
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やられた・・・
「驚愕のラスト!」をとにかく早く知りたくて、その勢いで一気読み。
イニシエーション。通過儀礼。
人って変わっていくものなんだな。
清濁合わせて、大人になるってこういうことなんだよな。切ないなぁ。
でもスズキ、就職してから変わりすぎ!都会の絵の具に染まりすぎ!
とか思ってたら、ラスト2ページをすぎたあたりからんん?となって、裏表紙にも書いてあるとおり、最後の2行で愕然・・・。
人って強いものだね。coccoの「強く儚い者たち」の世界だね。
なんともいえない気持ちになりました・・・。


清々しい読了感ではないけど、なるほどーと思わされた。
80年代のトレンドを知らないので、??と思うところや、古臭く感じる部分も多々あり。

良質のパズルのような本書。アリバイだの密室だの推理物の要素がないので気楽に読める。そして騙される。


たしかにどんでん返しびびった



トリックのための小説。物語自体がつまらないために、トリックだけが浮いている印象。話題になる程ではない。

なんてことない恋愛小説かと思ったら…理解できたときにはなんとも言えない恐怖を感じた。女ってこわ〜。

恋愛での心情であったり、変化であったりが細かく描かれていました。
本を読みながら、自分も恋をしているかの様に。
そして、最後の最後にどんでん返しという…
「…っえ?」ってなりました。



イニシエーション・ラブ=通過儀礼の愛
イニシエーション・ラブて誰にもある事だと思う。恋に恋しちゃってる感じ?私も始めて付き合ったひとがそんな感じだった。
でもイニシエーション・ラブじゃない恋ってあるのかな?結局その人たちがどう思うかで決まるんだと思う。イニシエーション・ラブが本当のラブに変わって行き、結婚するんじゃない?
鈴木は最低な奴だな、と思った。酒飲むと暴力振るうし、恋愛にだらしない。一番キライなタイプだ。途中から鈴木が出ると気分悪くなった。
追記
ネタバレ読みました!なんだそういうことか!(*ゝω・*)ノちょっと勘違いしてた笑
この小説読んだらネットでネタバレをググることをオススメします(*´人`*)

読んで「満たされた」
「何だったんだ?」っていう
しこりの残る作品だった。
確かに面白いっちゃ面白いけどね。
ラスト2行で
急展開でもう一度読みたくなるって意味が何となくわかったわ(笑)
再読のお供読んで納得した。
実際読み終わったあとは
最初なんとも思わなかったんだけどね。
sideA sideBで違った鈴木さんの話が同時に起こっていたわけか。
つまり鈴木さんの彼女のマユは
両方と浮気してたってことねー!って納得。
確かに腑に落ちないことが
あったんだよねー。よくできた話だ。



ん?となった



各所で賞賛の声があがる本書を一読しないわけにはいかないと思い、今回手に取るに至った。
そういった経緯があることから、本書がただの恋愛小説ではなく、随所に巧みに散りばめられた伏線が数多ある言わば恋愛ミステリーの要素を孕んでいることは事前に知っていた。従って、読中も様々な点を訝りながら読み進めていたのだが、何一つ発見することなく幕を閉じた。
元来、私の小説の読み方というのが、特に何も考えずひたすらにその世界を体験する、といったものなので、推理に不向きなことは理解している。しかし、ここまで何にも気付けないとなると悔しさを通り越していっそ清々しい。私の読み方は一切ブレていないということで捉え、自己満足を果たしておこうと思う。
このような私なので、しっかりと巻末まで読み終えた後にすかさず本書の解説掲示板を閲覧した。
そこで色々な伏線があり、それらが巧みに隠されていたこと、また、隠すだけでなくその情報を提示しながらも誤った方向へと誘導していくミスリードも随所に散りばめられていたことを教わった。
そして皮肉というべきか、挑戦というべきか、上記の伏線やミスリードを仄めかすヒントが表紙の絵や、目次に隠されているという点が最も作者にしてやられた点だと思う。
真相を知った上で物語を思い返すと、私の中で本書は恋愛小説の類にはいない。完全なるミステリー小説で、加えて後味が至って悪い。いや、後味が悪いというのも違う気がする。一言で言えば、恐い。ホラー的な恐怖ではなく、極めて現実的で、自分の身にも起こりそうな、もしくは起こっていそうな恐怖である。
a-sideとb-sideは時系列の流れでの区切りではなく、同時並行の物語というのが本書の真相で、それを理解すると、一つの恐ろしい結論に終着する。
繭子(マユちゃん)は同時に2人の恋人を所有していたのだ。
この一文だけ読めば、何ら恐ろしくない、有り触れた事実だと思うだろうが、繭子という人物に対して初心(うぶ)で清楚な印象が強く根付いていたとしたらどうだろう。
裏切られたというよりもただひたすらに恐かった。私は。
自分が相手に与える印象をも操作し、そして自分の感情をも操作し、結果として相手の気持ちを翻弄する。
男の浮気よりも女の浮気の方が恐ろしいというが、正にその通りであった。
「男女7人物語」の一話を見て、「興奮しちゃった」と話す繭子を私は忘れられないと思う。
その回は女優が遠距離恋愛に焦れて、初めて浮気をする内容だったらしい。一体何に興奮したのか。自分が今いる状況と酷似していることに喜んだのか。浮気の内容に負けてられないと対抗心を燃やしたのか。詳細に語られることはなかったが、バレるかもしれないと怯えることなく浮気相手の家に行く繭子の大胆不敵さに慄いた。
a-sideでの主人公「夕樹」と、b-sideでの主人公「辰也」の両者ともに「たっくん」という呼称をつけ、呼び違えの可能性を早々に失くした用意周到さも恐ろしい。
確実に言えることは本書の主人公は間違いなく成岡繭子である。
イニシエーション・ラブ、通過儀礼の恋はもう既に済ましているものであり、恋人も同様であることを切に願う。

最初は恋愛話がかったるかった。どこがミステリーなのと。ただ、時代設定が昭和80年代後半なので、遠距離恋愛でテレフォンカードの残高を気にしながら電話するというのが懐かしかった。男女7人夏?秋物語ね。ちょっと気付くのが遅かった。予備知識なく読んだら結構楽しめると思う。「最後から2行目で物語は豹変する」映像はどうだったのかな?ちょっと見てみたい。たっくんね、なるほど。。


恋の話































































































































