
渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)
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内容紹介

📝 レビュー (こーたさんのレビュー)
昔、テレビでこの映画のラストをチラ見してから、ずっと原作が気になっていた作品。
戦争系と言えども、第三次世界大戦後が舞台で、とくに戦闘シーンや略奪、暴動など悲惨な世界が有るわけでもなく、ただいつもの日常が静かに終わりを迎えるのを待つ小説だ。
中盤まで主要人物の女性達が、よくある日常のワガママを男性達に能天気に話続けて、正直よんでイラついて、本を閉じそうになるが、終盤にかけてはまったく逆の効果をもって読み手に訴える。世界が終わる、のだと。
基本的に話は恋愛や家族愛などが始終だが、根底に理不尽な死が潜んでいる人生観の話だと思う。
よい小説だった。
読書履歴
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