
アリアドネの弾丸(下) (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
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このバチスタシリーズは大好き。娯楽性をとことん追求してて、派手なキャラたちが大活躍するけど、今回のは途中ちょっと冷めた。自分は1作目から読んでるけど、この本ではじめて読む人は全然わからないのではと心配したり。この作者はめっちゃすごいのでファンになって、TVの海堂ラボとか観てみたけど語りの下手さにこけました。

ちと強引。予定調和で安心だけど。
前半と打って変わり、事件の解決編へと物語は一気に加速していく!
バチスタシリーズとしての原点回帰なのだろうが、桜宮サーガとしての世界観、医療問題を掲げたまま本格ミステリーとしても完成された作品に仕上がっている。
探偵役と助手役のキャラクター設定がこれまでの作品で十分に構築されていたこともあるが、"ロジカルモンスター"白鳥がその異名に劣らぬ活躍っぷりを魅せる事件の真相解明と、その着地っぷりは見事だったのではないだろうか。。。
ストーリー面では、AI導入をめっぐて繰り広げられる医療と司法との凌ぎあいもAIセンターの稼働という新たな局面を迎え、ようやく一連のシリーズテーマにも何かしらの収束が見られそうな感じになってきた。
そして、桜宮サーガの他作品とのクロスオーバーも今まで以上で、様々なキャラクター達の思惑が同じテーブルに広げられるようになってきた。
予想通りの結果だった西園寺さやかの正体もアッサリと明かされたし、彼女の活動の場も桜宮に戻ってきたしで。
そこで思い出したのが、久々登場の4Sエージェンシーの城崎!
確か、城崎が勘当された実家って碧翠院桜宮病院だった気が……。
う~ん、どの作品を読み返せばその記憶を確かめられるのかが思い出せない。。。しかも妹がいたハズだから、この辺の絡みも物語に影響するのかとは思うんだけどなぁ~~
…とりあえず、このシリーズ全体の相関図を確認したくなってきた。。。
ただ、色々な問題を同じテーブルに乗せたのはいいが、彦根の案件や桜宮小百合の狙いとか、本作内で蒔かれた種が全くもって回収されていない!!
シリーズ完結作である次作「ケルベロスの肖像」では納得の行く回収をしてくれるのだろうか???
もう少し、単体の作品として、作品内で完結させてくれても良い気がするのだが。。。