メニュー
細木数子 魔女の履歴書 (講談社+アルファ文庫 G 33-12)

細木数子 魔女の履歴書 (講談社+アルファ文庫 G 33-12)

この本の所有者

(3.0)
1人が登録
76回参照
2008年8月8日に更新

書籍情報

ページ数:
260ページ
参照数:
76回
登録日:
2008/08/05
更新日:
2008/08/08

この本を共有する

📝 レビュー (ぼんぼんさんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
悪意vs悪意。
  
何年か前、書店でアルバイトをしていたことがあるのです。ちょうど細木数子が大ブームのころで、おばさま方にそれこそ毎日のように細木数子の書籍についての問い合わせを受け、カレンダーの予約の伝票を切りまくり、六星占術の表の見方や割り出し方まで質問されて(わたし医学書担当だったのに!)まるで仕事にならなくて、「くっそぉ~細木数子め!!」とみんなで臍を噛んでいた日々を思い出しました。
そんな苦い思い出が頭のすみっこに残っていたのか、ふと目に付いて立ち読み始めたら止まらなくて購入。
負の感情だけがのこった本でした。もちろん、著者にとっては細木数子の悪=正体を暴くのが最大の目的であるわけだから、この感想はきっと褒め言葉なのだろうけれど。
ここに書かれていることが真実か否かを論ずるのはむずかしい。
でも、著者の「悪意」というバイアスがかかりまくった「稀代の悪女」の物語として読むと・・・認めたくないけどけっこう面白かった。嫌悪感を抱くと同時に目が離せなかった。
女の武器を熟知してて、老練でしたたかで、悪意に満ちていて・・・やっぱ時代の寵児なのか?ああ・・褒めたくないのに!!
でもなんだか桐野夏生の小説に出てきそうだなと思いました。桐野さんがこんな小説を描くと、きっと傑作になりそな予感。
 
過去に溝口さんの著作も何冊か読んだことがあるのだけれど、個人的には溝口さんも「食えないおっさん」というイメージがあって。(ジャーナリストとしての腕は一流だけどね)
そんな食えないおっさんが、食えない毒婦(細木数子)を悪意いっぱいで描いたら当然こんな猛毒が発生しました。という感じの本でした。

読書履歴

2008/08/07 260ページ
2008/08/07 174ページ 下世話。
2008/08/05 63ページ うーむ・・・食えない面々だなぁ。

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「細木数子 魔女の履歴書 (講談社+アルファ文庫 G 33-12)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました

75.7%
円環少女 7 (7) (角川スニーカー文庫 153-9)

円環少女 7 (7) (角川スニーカー文庫 153-9)

長谷 敏司

東京を恐怖に染めたテロリストとの戦いを終え、ニセ教師としての日常を取り戻した仁だったが、“公館”からの離脱により専任係官の任を解かれ、封印魔導師メイゼルも彼の管理下から外されてしまった。新たな道を歩み...

3人 4
75.6%
<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です

<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です

山田 真哉

ベストセラー『女子大生会計士の事件簿』のビジネス版!萌ちゃんとカッキーの書き下ろし小説をモチーフに、会計の基本のきを解説!超人気ミステリー『女子大生会計士の事件簿』書き下ろし4編収録。

5人 4
74.5%
赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

桜庭 一樹

“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万...

8人 4.3
ぼんぼん
ぼんぼん Lv.66

悪意vs悪意。
  
何年か前、書店でアルバイトをしていたことがあるのです。ちょうど細木数子が大ブームのころで、おばさま方にそれこそ毎日のように細木数子の書籍についての問い合わせを受け、カレンダーの予約の伝票を切りまくり、六星占術の表の見方や割り出し方まで質問されて(わたし医学書担当だったのに!)まるで仕事にならなくて、「くっそぉ~細木数子め!!」とみんなで臍を噛んでいた日々を思い出しました。
そんな苦い思い出が頭のすみっこに残っていたのか、ふと目に付いて立ち読み始めたら止まらなくて購入。
負の感情だけがのこった本でした。もちろん、著者にとっては細木数子の悪=正体を暴くのが最大の目的であるわけだから、この感想はきっと褒め言葉なのだろうけれど。
ここに書かれていることが真実か否かを論ずるのはむずかしい。
でも、著者の「悪意」というバイアスがかかりまくった「稀代の悪女」の物語として読むと・・・認めたくないけどけっこう面白かった。嫌悪感を抱くと同時に目が離せなかった。
女の武器を熟知してて、老練でしたたかで、悪意に満ちていて・・・やっぱ時代の寵児なのか?ああ・・褒めたくないのに!!
でもなんだか桐野夏生の小説に出てきそうだなと思いました。桐野さんがこんな小説を描くと、きっと傑作になりそな予感。
 
過去に溝口さんの著作も何冊か読んだことがあるのだけれど、個人的には溝口さんも「食えないおっさん」というイメージがあって。(ジャーナリストとしての腕は一流だけどね)
そんな食えないおっさんが、食えない毒婦(細木数子)を悪意いっぱいで描いたら当然こんな猛毒が発生しました。という感じの本でした。

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します