細木数子 魔女の履歴書 (講談社+アルファ文庫 G 33-12)
この本の所有者
📝 レビュー (ぼんぼんさんのレビュー)
何年か前、書店でアルバイトをしていたことがあるのです。ちょうど細木数子が大ブームのころで、おばさま方にそれこそ毎日のように細木数子の書籍についての問い合わせを受け、カレンダーの予約の伝票を切りまくり、六星占術の表の見方や割り出し方まで質問されて(わたし医学書担当だったのに!)まるで仕事にならなくて、「くっそぉ~細木数子め!!」とみんなで臍を噛んでいた日々を思い出しました。
そんな苦い思い出が頭のすみっこに残っていたのか、ふと目に付いて立ち読み始めたら止まらなくて購入。
負の感情だけがのこった本でした。もちろん、著者にとっては細木数子の悪=正体を暴くのが最大の目的であるわけだから、この感想はきっと褒め言葉なのだろうけれど。
ここに書かれていることが真実か否かを論ずるのはむずかしい。
でも、著者の「悪意」というバイアスがかかりまくった「稀代の悪女」の物語として読むと・・・認めたくないけどけっこう面白かった。嫌悪感を抱くと同時に目が離せなかった。
女の武器を熟知してて、老練でしたたかで、悪意に満ちていて・・・やっぱ時代の寵児なのか?ああ・・褒めたくないのに!!
でもなんだか桐野夏生の小説に出てきそうだなと思いました。桐野さんがこんな小説を描くと、きっと傑作になりそな予感。
過去に溝口さんの著作も何冊か読んだことがあるのだけれど、個人的には溝口さんも「食えないおっさん」というイメージがあって。(ジャーナリストとしての腕は一流だけどね)
そんな食えないおっさんが、食えない毒婦(細木数子)を悪意いっぱいで描いたら当然こんな猛毒が発生しました。という感じの本でした。
読書履歴
AIが見つけた似た本
「細木数子 魔女の履歴書 (講談社+アルファ文庫 G 33-12)」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を10冊見つけました
少女 (双葉文庫)
湊 かなえ
親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることが...
さよなら妖精 (創元推理文庫)
米澤 穂信
「哲学的意味がありますか?」 一九九一年四月。雨宿りをする一人の少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日...
数学ガール
結城 浩
心ときめく数学の世界をあなたに。 『プログラマの数学』の結城浩が贈る『数学ガール』は魅惑の数学物語。美少女ミルカさん、元気少女テトラちゃん、それに僕の三人の高校生が数学にチャレンジ。数学を楽しみ、学ぶ...
魔術はささやく (新潮文庫)
宮部 みゆき
それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死...
悪意vs悪意。
何年か前、書店でアルバイトをしていたことがあるのです。ちょうど細木数子が大ブームのころで、おばさま方にそれこそ毎日のように細木数子の書籍についての問い合わせを受け、カレンダーの予約の伝票を切りまくり、六星占術の表の見方や割り出し方まで質問されて(わたし医学書担当だったのに!)まるで仕事にならなくて、「くっそぉ~細木数子め!!」とみんなで臍を噛んでいた日々を思い出しました。
そんな苦い思い出が頭のすみっこに残っていたのか、ふと目に付いて立ち読み始めたら止まらなくて購入。
負の感情だけがのこった本でした。もちろん、著者にとっては細木数子の悪=正体を暴くのが最大の目的であるわけだから、この感想はきっと褒め言葉なのだろうけれど。
ここに書かれていることが真実か否かを論ずるのはむずかしい。
でも、著者の「悪意」というバイアスがかかりまくった「稀代の悪女」の物語として読むと・・・認めたくないけどけっこう面白かった。嫌悪感を抱くと同時に目が離せなかった。
女の武器を熟知してて、老練でしたたかで、悪意に満ちていて・・・やっぱ時代の寵児なのか?ああ・・褒めたくないのに!!
でもなんだか桐野夏生の小説に出てきそうだなと思いました。桐野さんがこんな小説を描くと、きっと傑作になりそな予感。
過去に溝口さんの著作も何冊か読んだことがあるのだけれど、個人的には溝口さんも「食えないおっさん」というイメージがあって。(ジャーナリストとしての腕は一流だけどね)
そんな食えないおっさんが、食えない毒婦(細木数子)を悪意いっぱいで描いたら当然こんな猛毒が発生しました。という感じの本でした。