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読書履歴
AIが見つけた似た本
「ラットマン」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)
片山 憲太郎
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始。彼女の...
ホワイトアウト (新潮文庫)
真保 裕一
日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。職員、ふもとの住民を人質に、要求は50億円。残された時間は24時間!荒れ狂う吹雪をついて、ひとりの男が敢然と立ち上がる。同僚と、かつて自分の過失...
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 善意の指針は悪意 2 (2)(電撃文庫 い 9-2)
入間 人間
入院した。僕は殺人未遂という被害の末に。マユは自分の頭を花瓶で殴るという自傷の末に。二人が入院した先では、患者が一人、行方不明になっていた。その事件は当初、僕にとって問題となるべき事柄ではなかった。数...
私の男
桜庭 一樹
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―...
予備知識ゼロで読んでよかった~!
ほんとにラスト一歩手前までは「あぁ、こんな傾向の話か。うんうん。」って先が読めたぞって思い込んでいたのですが、怒涛のどんでん返しにやられました。
この読後感は「神様ゲーム」に近いものがあったな。。。
ちょっとズルイと思いつつもうならされました。
ラットマン。その通りです。完敗。
今回は舞台も狭いせいか、飽きもあって最後まで一気にとはいかなかったが、道尾テイストの十分に利いた心に残った物語ではあった。「一生懸命真似をすれば、その人の本当にやりたかった事がわかる」という作中の言葉に何度も相づちをうってしまった。自分がやってきた仕事に置き換えてもそれは確かにその通りで、先輩や上司、先人の作った道がまずあって、その人達に近づきたくてまず模倣し、それができた時に生まれてくるのが自分のやり方であり、生き方が産まれるのかなと。それが個性という事なのだろう。

終盤は翻弄されるばかりで悔しい思いをしました。文句なしの五つ星。