メニュー
脳男 (講談社文庫)

脳男 (講談社文庫)

首藤 瓜於

この本の所有者

14人が登録
137回参照
2013年2月10日に更新

書籍情報

ページ数:
384ページ
参照数:
137回
更新日:
2013/02/10

この本を共有する

📊 読書進捗 (あおみさんの記録)

2013/02/10 384ページまで

📝 レビュー (あおみさんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
2012年度終了。計32冊。

非常にミーハーであるが、映画が今月公開されるということで気になり購入した。映画の予告やCMなどで話の断片と言うか、主人公の1人である鈴木一郎の性格や特徴は掴んでいたため、読中にあまり違和感を抱くことなく読み進めることができた。些か鈴木一郎の説明と、精神系学者の説明的な箇所が多く、約100頁を残した時点で事件が発生するため中弛みを感じさせることがある。さらに鈴木一郎の淡々とした性格の通り、事件は淡々とあっさりと解決される。しかも犯人は愉快犯ということもあり、明確な怨念や復讐などの目的はない。そして一連の爆破事件の元となる考えも「ヨハネの黙示録」という極めて抽象的な書物であり、作中でも言われていたがこじつけに感じられてしまう。そのため大どんでん返しは起こらない。極めて淡々と述べられ、淡々と幕を閉じる。しかし、鈴木一郎の推論が的中したとされる第五の爆破予告と黙示録の重なりには驚きと感動を覚えた。総合的に言うと、映画化即ち視覚的描写がなければ本書をイメージとして捉えるのは難しいのではないか、という感想だ。
恐らく本書の内容と映画の内容は大きく異なるだろう。予告で見た場面や台詞を期待していては、落胆することが考えられる。しかしながらそのことから映画への興味が高まったのも事実である。鈴木一郎が血を流し、肩で呼吸する様。爆弾魔を予感させる少女の正体。はやく映画を見たいものである。
鈴木一郎=生田斗真は非常にハマっていると思う。

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「脳男 (講談社文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました

80.4%
脳を活かす勉強法

脳を活かす勉強法

茂木 健一郎

23人 3.4
76.2%
最悪 (講談社文庫)
76%
DDD 1 (講談社BOX)

DDD 1 (講談社BOX)

奈須 きのこ

感染者の精神だけでなく肉体をも変貌させる奇病、A(アゴニスト)異常症患者―俗に言う“悪魔憑き”が蔓延る世界。左腕を失った男、石杖所在と、漆黒の義手義足を纏い、天蓋付きのベッドで微睡む迦遼海江の二人が繰...

15人 5
75.5%
堕落論 (新潮文庫)