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燃えるスカートの少女 (角川文庫)

燃えるスカートの少女 (角川文庫)

この本の所有者

(3.0)
3人が登録
552回参照
2014年7月21日に更新

書籍情報

ページ数:
271ページ
参照数:
552回
登録日:
2012/09/07
更新日:
2014/07/21

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📝 レビュー (とくこさんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
童話を思わせる話の詰まった短編集。
「指輪」は別だけれど、読後感はどれもさみしい。
悲しい現実に直面して、そのまま世界が続いて行く。それを拒絶せずに、出来ずに受け入れて、蹲る。
訳し方の問題なのか、度々違和感を感じつつもそれを上回る印象的な表現の数々。
「思い出す人」「マジパン」「癒す人」が印象的。
特にマジパンの苦しさが忘れられない。

読書履歴

2014/07/21 271ページ
2014/07/20 246ページ わかってるわよ、と先生は私の手首にふれながらいった。ただあなたに何か軽いものを見せてあげたかっただけ。
2014/07/20 206ページ 大部分の人はかれらにむかって一瞬ほほえみ、すぐに舗道に視線を落とした。それから夜になると、老人と老婆は寝室に入り、白いシーツをめくってそれにくるまり、シーツの下にあるものを分かち合うのだった。
2014/07/20 201ページ 眠るときには、彼女は彼の背中からスプーンを重ねるようにぴったりくっつき、彼女のはりだしたおなかが彼の背中のこぶのすぐ下の空間に完璧におさまった。
2014/07/20 197ページ ここには雪がいないね。雨があまり降らないね。どこにいるんだろう?この土はどうして変なんだろう?
2014/07/19 191ページ 彼は自分の小さな部屋に戻りlonely(さびしい)という単語について、それが音からいっても二つのlのそれぞれが勝手にぽつんとそびえている字面からいってもいかにもさびしいものであるかを考えた。
2014/06/19 154ページ はじめてのデートでやるとき、男はその後の二、三回よりもはるかに上手に抱きしめてくれるものなのだ。はじめてのデートのとき、あなたは誰かしら彼が最後に愛していた相手の代理みたいなもので、あなたが彼女ではないことに彼が気づくにはちょっと時間がかかり、それであなたはこのすてきな感情の残り火をすっかり受けることになる。私は大切にされていると感じ、まるで何年もまえからの知り合いで私が彼のすばらしい彼女だったかのように、彼のおなかに縮こまり、二人でぐっすり眠ったのだった。
2014/05/30 144ページ スノッブな女王さま(クイーン)。髪は緑(グリーン)。おれのもの(マイン)。 人魚はビールで酔っぱらった。彼女はとても弱かった。水中ではアルコールは許されていなかったのだ。
2014/05/29 128ページ そこに誰か眠っている人がいるのに自分は目を覚ましているせいで、彼は余計に滅入ってしまった。おかげで家が二倍も大きくて二倍もさびしく思えた。
2014/05/28 128ページ 玄関のドアが閉まり彼女のきつくむすんだ編み上げブーツのこつこつという音が遠ざかり消えてしまうと、ハギーはまどろみ眠ってしまおうとしたが、体の下の床は硬く、元気にかきまわしてくれるモナがいない空気は凝固し澱んで感じられて、あのゆっくりと下りてくる重みがもたらすおなじみの安心感を彼は見出すことができなかった。

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「指輪」は別だけれど、読後感はどれもさみしい。
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訳し方の問題なのか、度々違和感を感じつつもそれを上回る印象的な表現の数々。
「思い出す人」「マジパン」「癒す人」が印象的。
特にマジパンの苦しさが忘れられない。

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