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青色本 (ちくま学芸文庫)

青色本 (ちくま学芸文庫)

この本の所有者

7人が登録
824回参照
2011年6月11日に更新

書籍情報

ページ数:
212ページ
参照数:
824回
登録日:
2010/12/16
更新日:
2011/06/11

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📝 レビュー (H. Tarkunさんのレビュー)

レビュー:
講義の記録と言うだけあって、明確な章立てがなく、帯に書かれている「最も読みやすい…」とは裏腹に、かなり苦戦をしいられる。

我々が信じる物、感じるもの、日常のコミュニケーション、これらは言葉を用いて表現される。しかし、その言葉の意味は、事実や実体との明確な対応がある訳ではなく、あくまで、その用法によって決まるという逆説的な側面を有している。例えば「期待する」とか「感じる」という語の複数の文法的用法を区別しないことが、哲学的思索に困難をもたらすと。

また、文に現れる「私」という言葉は、他の誰かと常に置き換え可能ではない。私という言葉は、自分の心や体という実体を表すという勘違いが、混乱を生んでいるという指摘は面白い。

思考は言葉によってなされる。つまり制限される。だから、思考の限界を広げるには、言葉の文法の限界を超えることではないか。そんなことを考えた。

読書履歴

2011/06/11 212ページ
2011/06/08 113ページ 我々の経験を或る仕方で眺めると...我々の表現がもつれがちになる
2011/06/08 98ページ 表現されることによって思想は変化するのだ
2011/06/05 71ページ 厳密でない言語による哲学的問いへの批判
2011/06/04 48ページ 一般的な物への我々の渇望
2011/05/30 23ページ 我々を煙に巻くのは名詞の神秘的な使われ方なのである

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講義の記録と言うだけあって、明確な章立てがなく、帯に書かれている「最も読みやすい…」とは裏腹に、かなり苦戦をしいられる。

我々が信じる物、感じるもの、日常のコミュニケーション、これらは言葉を用いて表現される。しかし、その言葉の意味は、事実や実体との明確な対応がある訳ではなく、あくまで、その用法によって決まるという逆説的な側面を有している。例えば「期待する」とか「感じる」という語の複数の文法的用法を区別しないことが、哲学的思索に困難をもたらすと。

また、文に現れる「私」という言葉は、他の誰かと常に置き換え可能ではない。私という言葉は、自分の心や体という実体を表すという勘違いが、混乱を生んでいるという指摘は面白い。

思考は言葉によってなされる。つまり制限される。だから、思考の限界を広げるには、言葉の文法の限界を超えることではないか。そんなことを考えた。

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