
青色本 (ちくま学芸文庫)
この本の所有者
書籍情報
- ページ数:
-
212ページ
- 参照数:
- 771回
- 登録日:
- 2010/12/16
- 更新日:
- 2011/06/11
- 所有者:
-
H. Tarkunさん
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📝 レビュー (H. Tarkunさんのレビュー)
我々が信じる物、感じるもの、日常のコミュニケーション、これらは言葉を用いて表現される。しかし、その言葉の意味は、事実や実体との明確な対応がある訳ではなく、あくまで、その用法によって決まるという逆説的な側面を有している。例えば「期待する」とか「感じる」という語の複数の文法的用法を区別しないことが、哲学的思索に困難をもたらすと。
また、文に現れる「私」という言葉は、他の誰かと常に置き換え可能ではない。私という言葉は、自分の心や体という実体を表すという勘違いが、混乱を生んでいるという指摘は面白い。
思考は言葉によってなされる。つまり制限される。だから、思考の限界を広げるには、言葉の文法の限界を超えることではないか。そんなことを考えた。
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