
内容紹介
京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。

📝 レビュー (とくこさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
久しぶりの森見さん。
初めての書簡型小説。
手紙からでも伝わってくる愛らしい捻くれた人物たちのばたばた動く様が愛おしい。
最後まで「手紙」の小説だったので伊吹さんとの恋の実りを見届けることは出来なかったけど、不思議と心が温まって、無性に手紙を書きたくなった。
森見さんの小説は、やっぱりすきだなあ。
初めての書簡型小説。
手紙からでも伝わってくる愛らしい捻くれた人物たちのばたばた動く様が愛おしい。
最後まで「手紙」の小説だったので伊吹さんとの恋の実りを見届けることは出来なかったけど、不思議と心が温まって、無性に手紙を書きたくなった。
森見さんの小説は、やっぱりすきだなあ。
読書履歴
2012/09/08
332ページ
2012/09/07
190ページ
『だがしかし、そこに現れた文字の並びは、本当に俺の想いなのか?そんなことを、誰がどうやって保証するのか。書いた当人だって保証できるか分からない。自分の書いた文章に騙されているだけかもしれない。じいっと考えては書き考えては書きしていると、不思議でならなくなってくるのです。自分の想いを文章に託しているのか、それとも書いた文章によって想いを捏造しているのか。』
2012/09/07
188ページ
『でもあれもこれもと褒めていると、褒めれば褒めるほど、なんだか彼女がバラバラになっていく。肝心なものがこぼれ落ちる。(中略)それら全部を足して彼女に惚れたわけではない。俺は彼女の耳たぶが可愛いから惚れたのではない。惚れた彼女の耳たぶだから、可愛く見えるのであります。』
2012/09/07
185ページ
『それにしても、自分が求める相手に求められるというような虫の良い現象が、本当にこの地球上では起こっているのですか。何かおかしいと思う。私の考えからすれば、そんなに上手な配合がそこかしこで起こるはずがないのです。みんな嘘つきなんだ。』
2012/08/31
144ページ
2012/08/22
28ページ
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私の男
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24人
3.3
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