内容紹介

📝 レビュー (あおみさんのレビュー)
もしこの作品に興味があるなら、読後でも前でも是非映画を見てもらいたい。原作と異なる部分は少なからず見られるが実によくできていて、より亮司と雪穂の心の葛藤や、原作では描かれなった彼らの内面が窺い知れると思う。
作中で、雪穂は「あたしの上には太陽なんかなかった。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。」と自分のこれまでの人生を表現した。亮司も自分の人生は「白夜のなかを歩く人生だ」と言った。2人にとってお互いは唯一無二の存在であり、心の支えであり、憧れであり、親友であり、生きる意味だったのだろう。彼らが子供の頃に体験した悲惨で、陰湿な出来事は自分とは余りにもかけ離れていて想像がつかない。片方は、幼少期から親に身体を売られむさ苦しいおっさんの性欲の捌け口として利用され、片方は自分の父親がその友達に興奮している様子に出くわし殺害してしまう。どれだけ辛かったのだろうか。
読後感は良いとは言えない。しかし、これだけの壮大な物語を私は目にしたことがない。とにかく、この一冊はこれからの読書人生において記憶に残る一冊だろう。長い時間をかけてでも読む価値は多いにあると思う。
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