
華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
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情緒的で詩的な作品でした。舞台設定をSF的にした人間ドラマ。


人口が増え、すべての人に幸福を与えるためという口実の元、簡略化された未来。
思想や哲学を誘発する本は全て焼かれ、人々は海の貝を耳に詰め込み、テレビやドラッグの娯楽に浸る。
戦争が近づいても、子供達の殺し合いや車のレースでの死亡は減らず、死んでも保険金が入れば幸せという社会。
焚書官のモンターグは、少女との出会いを機に、自分は幸福でない事に気づく。
本を読んだ事のあるビーティは、死に向かう態度がそれを求めており、
多くの人々は空っぽの内容に称賛を贈る。
書物は人類の記憶!
物事の核心を描き、一人一人が考え、各人の行動に変わるもの。

こちらも初ブラッドベリ。SFというより幻想作品という印象の方が強い。扱っているテーマはとても好きで、本に対する考え、こういう考え方はどーなのかというように突きつけられているように感じた。本がなければ幸せではないのか、なくてもいいではないか。この作品で描かれていた世界に対しては洗脳されているという印象が強く嫌悪感を覚える人も多いと思う。だがその世界の人々が幸せであるならばそれでいいではないか。何故だめなのか。
僕自身は読書を娯楽として楽しんでいるから、楽しいからあったほうが良い、それだけである。ただ同時に本というのは知識を引き継ぐための重要なツールでもある。人間は、生物はそもそも発展するものである。その流れに逆らう必要性は感じないし、文明をとどめておくために人間の好奇心を抑えることって不可能だろう。主人公がいい例である。