
失敗学のすすめ (講談社文庫)
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実際の失敗(事故)の例をもって、具体的に失敗の起きるプロセスが説明されており、なかなか興味深かったです。
アメリカのタコマ橋崩落、雪印の一連の不祥事、JCOの臨界事故、六ヶ所村核燃料再処理工場における不始末、航空母艦大鳳の爆発、三井三池炭鉱事故(http://shippai.jst.go.jp/fkd/Detail?fn=0&id=CA0000611)そして、著者の方自身が実験中にあった、命を落としかけた失敗。ホント身につまされる話ばかりです。
どうしても、失敗って、隠したいと思ってしまうし、控えめに伝えてしまおう、なんてバイアスが掛かってしまう訳で。実は、それがさらなる失敗の連鎖を生んでしまったりしてしまうと。
また、失敗は得てして美談とされたりしてしまう、「失敗は神話化しやすい」って性質もなるほどと。戦艦大和なんて最たるものだそうで。
一方で、失敗を肯定し、失敗と向き合って行こうと言う取り組みがあるのも事実。日本企業は総じて苦手みたいですけど。
マニュアルのみに依存すること無く、物事の本質を理解して取り組んで行くこと。エンジニアとしても非常に大切なことだと思います。
あと、そうだよなーと思った一節。
「まさかこんなことが起こるとは思わなかった」ではなくて「あり得ることとは知っていたが、まったく考えていなかった」でしょ。
確かに。