
坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)
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日清戦争勃発。日本が勝った。
好古の騎馬隊はイマイチ。真之は最前線ではなかった。
正岡子規の病状が進む。従軍したから寿命が縮んだと・・・。
ついでに好古は結婚した。
ロシア帝国が強烈に清に食い込んでくる。
満州と遼東半島を軍事力でぶんどる。
日本とは戦争する気がないから戦争にはならない、と
ロシアのニコライ二世が発言。びっくりされる。
日本はもう、ロシアと戦争は避けられないと覚悟してる状態。
「首相の伊藤博文も(略)その勃発を防ごうとしてきた日清戦争を、参謀本部の川上操六が火をつけ、しかもてぎわよく勝ってしまったところに明治憲法のふしぎさがある。とくに昭和期に入り、この参謀本部独走によって明治憲法国家がほろんだことをおもえば、この憲法上の『統帥権』という毒物のおそるべき薬効と毒性がわかるであろう」
このあたりから司馬遼太郎のもっている歴史観の沿った文の組み立てが散見されるようになってきた。太平洋戦争の頃に日本は過ちを犯したけど、維新からそれまでの間は日本はほとんど王道を突っ走ってきた、ほぼ最高の国家だった、というやつ。

なかなか日清戦争が始まってワクワクする展開。しかし、この時代の日本人すごい。情報のない中、どれだけ勉強して、真摯に騎兵を追い求める姿が心をうちます。今の情報が溢れた中、自分はどこまで真摯に仕事に取り組めているのか。頑張る。


日露戦争

うまれつき勇敢な者というのは一種の変人にすぎず、その点自分は平凡な者であるからやはり戦場にたてば恐怖がおこるであろう。そういう自然のおびえをおさえつけて悠々と仕事をさせてゆくものは義務感だけであり、この義務感こそ人間が動物とはことなる高貴な点だ。
日清戦争は老朽しきった秩序と、新生したばかりの秩序となあいだにおこなわれた大規模な実験というような性格をもっていた
執着は自分のつくった句に対してだけでなく、弟子そのものに対してもそうであった。人間に対する執着は、つまり愛である、と虚子はこれについていう
元来が弟子や子分というのは気ままで浮気であり、師匠や親分が思っている半分ほどもその師匠や親分を想ってはいない。それでもなお師匠や親分は執念ぶかく弟子や子分のことをおもい、それを羽交いのなかであたため、にげようとすれば追い、つかまえてふたたびあたためる。
いわば無邪気な、しかしおよそ他人迷惑な、純情といえばもっともそれに似ているのがアメリカ合衆国の伝統的発想法なのかもしれず………ベトナム問題に対するアメリカの介入の発端も、多分にこういう世界史に類のない『善意』にもとづいている
真之(文明の段階々々で、ぴったりその段階にあった民族というのが、その歴史時代を担当するのではないか)
真之『いや、概念をじゃな。たとえば軍艦というものは一度遠洋航海に出て帰ってくると、船底にかきがらがいっぱいくっついて船あしがうんとおちる。人間もおなじで、経験は必要じゃが、経験によってふえる智恵とおなじ分量だけのかきがらが頭につく。智恵だけ採ってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、老人になればなるほどこれができぬ』




















































