メニュー
ギリシア悲劇―人間の深奥を見る (中公新書)

ギリシア悲劇―人間の深奥を見る (中公新書)

丹下 和彦

この本の所有者

2人が登録
1,548回参照
2010年5月26日に更新

書籍情報

ページ数:
366ページ
参照数:
1,548回
登録日:
2010/05/20
更新日:
2010/05/26
所有者:
ネネ ネネさん

この本を共有する

📝 レビュー (ネネさんのレビュー)

レビュー:
ギリシア悲劇が仮面劇だったとは

読書履歴

2010/05/26 366ページ
2010/05/26 279ページ 詩人たちの観察眼によって捉えられた人間性の諸相は、時代と場所が変わっても、人間を考えようとする場合には、常に想起される
2010/05/26 279ページ この世には人間の賢しき理屈の及ばぬ存在があること。人間はたとえ賢者であろうとも、その知の運用を誤れば、過ちを犯し、国家を害すること。権力への過信は、厳に慎むべきこと
2010/05/26 246ページ 病める知による、もう一つの問題点『名前と実体の乖離』。言葉は本来の意味を失い、状況に応じてなされた人間の行動を、正当化するために使用されるようになる。勇気と言う言葉の意味するものは、単に無思慮な暴勇に、冷静沈着とは、単に卑怯者の口実を表示するものに過ぎなくなる
2010/05/26 217ページ 知が病み始めると起こる問題の一面。理性の勝利よりも、むしろ理性に対する非理性、あるいはまた、感性の強さを知ることとなる
2010/05/26 176ページ 身を破滅させるほどの、知への壮烈な欲求こそ、ギリシア人が標榜した人間の理想像であった
2010/05/26 120ページ 一つの信念に殉じ切るとき、行為は崇高の域にまで高められる。さらに、殉じする者が、人間らしい弱さを持つことによって、その人物は人間的英雄になりうる
2010/05/26 86ページ 正義は果たされた瞬間から、罪に変貌する。ゆえに、復讐は連鎖する。解決策として、力による正義から、法による正義に切り替える必要がある。それによって、共同体の崩壊は防がれるのだ
2010/05/24 18ページ 俳優という存在を造り出したのが、ギリシア悲劇の作家・テスピス。つまり、オペラ、ミュージカル、映画、ドラマ、そのすべての起源がギリシア悲劇にあるのだ

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「ギリシア悲劇―人間の深奥を見る (中公新書)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します