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国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉 (新潮文庫)

国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉 (新潮文庫)

司馬 遼太郎

4.3
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レビュー

あかねぞら
あかねぞら
2012年2月読了
時間がかかったが読了。明智光秀という人物をここまで詳しく知ったのは初めてである。心に残ったのは本能寺の変の描写はとても淡々と描かれていて、信長が危機に陥った時でも事実のみがありありと書かれているということであった。しかしこれによって信長の潔さがまた強く現れていたと思う。一方本能寺の変で信長を自害まで追いやった光秀はその後機嫌取りを繰り返し結局は殺されてしまう。光秀はすぐれた才能を多々持っていたが上に立つ才能はなかったのだということが示されているのだろう。道三、信長、光秀、重荷はこの三人について見てきた小説であった。次は太閤記でも読みたいと思った。
ウルトラあきら
ウルトラあきら
2012年9月読了
全4冊の長編小説。1と2巻は斎藤道三の生き様を細々と書かれていてとても面白かったです。斎藤道三は悪名のある人物ですが国盗り物語の中の道三は野望が高くその野望に向かってひたすらつきすすむ生き様がとてもかっこいいとおもいました。3,4巻は織田信長が主人公ですが明智光秀もそれと同様にメインになっていて、それぞれの登場人物の考え方や生き残り方がリアルに描写されていて時代に必死で生きているのが伝わりました。ですが、最後がさらっと終わってしまうので少し残念でした。

二巻に書かれている「気運が来るまでのあいだ、気長く待ち、あらゆる下準備、ととのえてゆく者が智者である」
「その気運がくるや、それをつかんでひと息に駆け上がる者を英雄」という道三の言葉がお気に入りです。

読書ステータス

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