
みんなの評価
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1
レビュー

よーぐると
2013年1月読了
日本探偵小説三大奇書の一つ。とはいえ「奇書」と言われるような読みにくさはなく、どんどん読み進められた。この本が三大奇書として名を馳せているのは、あらゆる場所で語られるように、「アンチミステリ」の精神だろう。事件と連なって発生した大火事やその他悪意の感じられる事件。全ては事故なのに探偵が存在するがゆえに事件として捉えられる。探偵の存在が事件を誇張させていく様に感じさせるこの主張ははミステリに対して挑戦的で懐疑的だ。それでありながら推理小説としての素晴らしさを併せ持っているからこその三大書なのだろう。奇書であるとは僕は感じなかった、この点はいろんな人の意見を聞き議論したい。
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