
この本について
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レビュー
挫折しても、否定されても諦めない。
ただひたすら天=目標を見据えて前進する姿に熱くなりました。
春海はもちろん才能のある人なんだけど、決して天才ではない。
おっちょこちょいなところもあるし、調子に乗ったり落ち込んだり、未熟なところもいっぱいあるけれど、その彼がたくさんの人に出会い、助けられ、よろめきながらもその人たちの魂を背負ってみせようとする心意気に感動しました。
分厚い壁を突き抜けるのに必要なものは意志と信念。
士気凛然、勇気百倍。
という言葉が出てきましたが、この夜空に手を伸ばして、本当につかんでしまった日本人がいた、という事実に勇気づけられました。
『始祖鳥記』(飯嶋 和一)と並んで、かつての日本人の生き様とでーっかい希望を教えてくれた一冊でした。

あれだけキャラや設定を掘り下げておきながら、肝心の「一度失敗してから成功に至るまでの道のり」がほとんど箇条書きというのは・・・・・・
これは月刊連載だったのかな?どうも終盤締め切りに追われて、とりあえず調べたものをそのまま載せただけにしか思えない。
しかし、着想は素晴らしい。
「暦」というテーマを元に、江戸初期の社会情勢、文化、学問、経済、宗教なんかを紹介している様子は『風雲児たち』のようであり、歴史好きにはたまらない。
史実を上手く使いエンターテイメント小説に仕上げているあたり、『四千万歩の男』を思い出した。
文章的にも『マルドゥック・スクランブル』より読みやすくなってて(あれはちょっと辛かった・・・・・・)、すいすい読める。
ただ、語彙力の少なさや表現上の誤りが気になる。これは編集者のレベルの問題か。
とまあ、マイナスのことも書いてるけど、全体としては高評価。
多分近いうちに実写化されるであろうが、NHKか『JIN』のスタッフあたりにやってもらえるなら、見応えのある作品になりそうだ。
その時は是非、後半部分をじっくり描いていただきたい!
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