
旅をする木 (文春文庫)
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2011年8月29日に更新
内容紹介
広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカで暮すエスキモーや白人たちの生活を独特の味わい深い文章で描くエッセイ集

📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
こんな文章を書く人だとは知らなかった。著者は、アラスカで活躍した動物写真家である。人生の残り時間を意識し、アラスカへの定住を選び取り、結婚し、子どもが生まれる。そして、これまでに出会ったアラスカの自然、人々との出会いを振り返る・・・。大げさな記述は一切ないが、本書は、時の流れの中で、共に生きることの儚さと喜びを歌い上げた幸福の書である(なお、著者は、奇しくも、本書執筆の2~3年後に、44歳で、熊に襲われ絶命することになる)。心に残る文章がいくつもある。非常によかったので、他の本も読んでみようと思った。なお、解説は池澤夏樹であるが、確かに、両名には、特に初期の池澤夏樹に顕著であった「理科系の硬質な詩情」(?)といったものを共通にしているように思う。
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