
ハンターズ・ラン (ハヤカワ文庫SF)
この本の所有者
書籍情報
- 著者:
- ジョージ・R・R・マーティン
- ページ数:
-
496ページ
- 参照数:
- 331回
- 登録日:
- 2011/08/03
- 更新日:
- 2011/08/19
- 所有者:
-
机龍之介さん
この本を共有する
内容紹介

📝 レビュー (机龍之介さんのレビュー)
ネタバレありの感想。
単純に面白いとしかいいようがなかった。秘密基地を目撃した地球人を追いかけるため、異星人に猟犬役として利用される男のストーリー。男の出自の秘密や、すでに猟犬役を務めさせられていた地球人の役割に気付く下り、異星人との旅、追いかけている地球人と一緒になって逃げる逃避行、異星人に対する最終的な決断。話の二転三転がとても心地よく、スリリングな展開が醍醐味。まるで良質のアクション映画でもみているみたいで面白かった。主人公の心情の機微もよく表現されていて、その揺らぎが物語にいいアクセント加えていた。
主人公がひたすら被抑圧層に属しているが、なんとか這い上がろうとタフに生きてる姿が妙味になってる。ヒスパニック系、貧民、鉱山師という博打商売、地球人という存在自体が被抑圧層、しかも異星人の猟犬、コピーという出自・・・。こういう下の立場から上を見上げ、権力に少しでも抵抗し続ける、そんなささやかな徹底抗戦が冒険譚として面白かったのかもしれない。
読書履歴
AIが見つけた似た本
「ハンターズ・ラン (ハヤカワ文庫SF)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
桜庭 一樹
西暦1627年、ドイツ―魔女狩りの苛烈な嵐が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは“アンチ・キリスト”に出会った...。西暦2022年、シンガポール―3Dアーティストの青年ディッキーは、ゴシック...
紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)
片山 憲太郎
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始。彼女の...
狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)
支倉 凍砂
教会都市リュビンハイゲンを出立した行商人ロレンスと狼神ホロ。行商がてらホロの故郷ヨイツの情報を集めるため、冬の大市と祭りで賑わう町クメルスンにやってきた。そこで二人は、若い魚商人アマーティと出会う。ど...