
初恋 (光文社古典新訳文庫)
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2011年4月23日に更新
📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
昔の恋愛小説は、ドラマチックな内容が語られていても、黴臭い骨董品みたいで、血が通った感じがしない。また、「ツルゲーネフ」という爺さん・頑固者めいた語感、「父と子」など他書の題名から想像される印象も相まって、より、本書を敬遠していた。しかしながら、小川洋子(「心と響き合う読書案内」)が薦めていたので、読んでみた。新訳ということもあろうが、いやいや、瑞々しいこと!驚いた。少年ウラジミールの、そして、少年が恋い焦がれる6歳上の奔放な侯爵令嬢の、それぞれの、淡くはない運命の初恋と、その顛末が、リアルに瑞々しく描かれる。他の登場人物の造形も個性的で、本当に面白く、あっという間(1時間くらいか?)に読み終えてしまった。
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