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初恋 (光文社古典新訳文庫)

初恋 (光文社古典新訳文庫)

トゥルゲーネフ

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2件のレビュー

この本について

16歳の少年ウラジーミルは、年上の公爵令嬢ジナイーダに、一目で魅せられる。初めての恋にとまどいながらも、思いは燃え上がる。しかしある日、彼女が恋に落ちたことを知る。だが、いったい誰に?初恋の甘く切ないときめきが、主人公の回想で綴られる。作者自身がもっとも愛した傑作。

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レビュー

zooko012
zooko012 2011年4月読了
昔の恋愛小説は、ドラマチックな内容が語られていても、黴臭い骨董品みたいで、血が通った感じがしない。また、「ツルゲーネフ」という爺さん・頑固者めいた語感、「父と子」など他書の題名から想像される印象も相まって、より、本書を敬遠していた。しかしながら、小川洋子(「心と響き合う読書案内」)が薦めていたので、読んでみた。新訳ということもあろうが、いやいや、瑞々しいこと!驚いた。少年ウラジミールの、そして、少年が恋い焦がれる6歳上の奔放な侯爵令嬢の、それぞれの、淡くはない運命の初恋と、その顛末が、リアルに瑞々しく描かれる。他の登場人物の造形も個性的で、本当に面白く、あっという間(1時間くらいか?)に読み終えてしまった。
miyan
miyan
2013年9月読了
短いけれども心に染み渡る名作。
人は恋をする。
時に激しい感情を抑えきれなくなります。
特に多感な時期に恋をすれば。

恋というものは
人を盲目にさせます。
それは主人公の青年を見れば明らか。
そして愛情を独占したいが故の
嫉妬も初めて恋をしてからこそ。

最後はすごくさびしい。
でもね、彼女はそういう人だったんですよね。

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