
初恋 (光文社古典新訳文庫)
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昔の恋愛小説は、ドラマチックな内容が語られていても、黴臭い骨董品みたいで、血が通った感じがしない。また、「ツルゲーネフ」という爺さん・頑固者めいた語感、「父と子」など他書の題名から想像される印象も相まって、より、本書を敬遠していた。しかしながら、小川洋子(「心と響き合う読書案内」)が薦めていたので、読んでみた。新訳ということもあろうが、いやいや、瑞々しいこと!驚いた。少年ウラジミールの、そして、少年が恋い焦がれる6歳上の奔放な侯爵令嬢の、それぞれの、淡くはない運命の初恋と、その顛末が、リアルに瑞々しく描かれる。他の登場人物の造形も個性的で、本当に面白く、あっという間(1時間くらいか?)に読み終えてしまった。

短いけれども心に染み渡る名作。
人は恋をする。
時に激しい感情を抑えきれなくなります。
特に多感な時期に恋をすれば。
恋というものは
人を盲目にさせます。
それは主人公の青年を見れば明らか。
そして愛情を独占したいが故の
嫉妬も初めて恋をしてからこそ。
最後はすごくさびしい。
でもね、彼女はそういう人だったんですよね。