
容疑者Xの献身 (文春文庫)
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なんか、泣けた。

石神
「私のことはすべてわすれてください。貴女が幸せにならなければ、私の行為はすべて無断になるのですから」
これほど不快愛情にこれまで出会ったことがなかった。この世に存在感することさえ知らなかった。

最後、予想外の展開で面白かった!




石神の不器用で深い愛情に心打たれた。しかし、切ない。

感動した✨トリックがすごすぎる


最後の最後までトリックが分からなかった。素晴らしい。



まぁ読みやすいけど、オチが普通やからなぁ。

やはり素晴らしい作品だった。
これはガリレオシリーズの名作ではあるが、これまでのガリレオシリーズとは内容が異なる。従来のはオカルト現象のようなものが事件に少なからず関わっており、それを物理学准教授の湯川学が解き、事件の全体像が浮かび上がる、というものだった。
本作にオカルト現象はない。
だからこそなのか、登場人物の性格、思考が詳らかに語られ、事件の複雑さもこれまで以上に増し、一つの優れた作品となっている。
石神が成したことは正しいことではない。しかし、彼にはこうするしかなかった。
愛の言葉を伝えることも、彼女に正義を教えることも彼にはできなかった。
ただただ、花岡母娘への感謝の気持ちとして殺人隠匿、ならびに殺人の罪を背負ったのだ。
これは「愛」なのか、「恩」なのか。
湯川のこれまで見せなかった苦しく寂しい表情。決して悲しいだけでなく、世に1人しか存在しない好敵手を失った虚無感、そしてそれはもう決して覆ることも覆すこともできないという虚無感。
事件というパズルのピースが全てはまったとき彼はさぞ辛かっただろう。
また、それは石神も同じだ。
緻密に考えた計画は成功したが、彼が惚れた女性の優しさには敵わなかった。ラストで靖子が警察へ自首にきたときの石神の感情は計り知れない。
自分の身を滅ぼしてまで必死に守ってきた。そして守り抜いたと思った。
でも来てしまった。
この作品で浮かばれる人間はいない。
これは悲しい事実であるとともに、殺人というこれ以上ない罪の大きさを物語っている。
人が一人死ぬということはこれ程までに周囲の人間を巻き込み、暗闇に陥れるのだ。
石神の考えた、盲点をつくトリックに気付けたものはいないだろう。
殺人を隠すための殺人。
何とも悲しい物語だった。
本作を読んだ人には是非、映画を見て欲しい。
小説以上に感情が揺さぶられること、間違いなしだと思う。

間違いない!東野圭吾でも本当にオススメ出来る。ラストは何度見ても涙が止まらない。こんなにも人を愛することが出来るのか考えさせられた。ガリレオシリーズ大好き!映画もとても良かった。


人の想いの深さに背筋がぞくっとして、涙がこぼれそうになった。
どんな完璧なロジックも積み上げるのは人だから。感情なんていう、揺れ動く脆いものの上に立っているから。
いろいろ…胸がいっぱいです。

一気に読んでしまった。映画を先に見ましたが、やはり迫力が違う。単純なトリックが複雑になって理解するのに時間がかかった。深い愛。ミステリーであると同時に文学でもある。直木賞とるのも納得。


ガリレオシリーズの長編。映画では見たけど原作もまた良作。
隣人を愛する不器用な数学者が、隣人の犯した罪をかばうため、さらにもう一つの殺人を犯す。そうして死体をすり替え、操作の視点を間違った方向へと導くことで、隣人たちも嘘をつくことなくその日起こったことを話すだけでアリバイが証明される。どうやって殺したかに焦点を当てさせ、いつ頃殺したのかという事実から目をそらした。
その背景には自殺しようとした時に隣人が訪れたことで、新たに生きる目的を得ることができたから。その人を守るために新たなる罪を犯し、自分が犠牲になることでその人たちを守って行く、まさに献身。これほどまでに人を愛した不器用な男の話。


献身の物語












































































































































































































