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📊 読書進捗 (たかしさんの記録)
2010/01/27
326ページまで
いつもの二本立て。前編は田中ロミオ鬱モード、後編は不条理ギャグ。「人生はゲームだ」っていうちょっと斜に構えた態度を諷する感じがなくはない。いやないか。前編は回想になっていてビルドゥングスロマンな感じ。主人公の存在感に厚みが増した気がする。この作品って場所も時間も非常に曖昧で、それは「妖精」という存在が作り出す雰囲気にも影響されているんだろうけど、それがロマン主義的ないし寓話的読後感を生み出していて独特の良さがある。でもちょっと物足りない。「私」の語りの飄々とした感じもあろうけど、そのどこなのかもいつなのかもわからない、つかみ所のなさっていうのもある。何が言いたいのかこの狭い記入欄だとこんな短い文章でさえ文脈がよくわからなくなってきて前後のつながりとかも全くわからないんだけど、ようするに作品世界に時間的な奥行きが出来たよねってこと。だんだん増えていく道具とか、助手の存在とか、そういう距離感のとっかかりになりそうな事物は出てくるんだけど、なんというか印象薄い。それにしてもデスマス調を回想で使うとすごくおばあちゃんみたいでかわいい。
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