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生まれ来る子供たちのために (講談社ノベルス)

生まれ来る子供たちのために (講談社ノベルス)

浦賀 和宏

この本の所有者

1人が登録
813回参照
2011年6月6日に更新

書籍情報

ページ数:
288ページ
参照数:
813回
登録日:
2011/05/30
更新日:
2011/06/06

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📝 レビュー (机龍之介さんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
ネタバレ感想だよ。
いつも通りの浦賀本で安心した。
要するに左翼は嫌い。
右翼も一周巡って左翼と同じクズばかりってことだ。

誰得エンド。主役級はちゃんとみんな死んだよ。
南部の死に方は、物語のアクセントとして良かった。
八木の最後のアレは夢だったのか?
とても酷いね。いきなり濃厚なSFが始まって
エェーって腰が砕けかけた。
爆発エンドって、B級ホラーかよ!って。
しかし夢だとしたら、純菜の台詞は八木の不安か
あるいは願望を反映したものってことになるか。
しかし、八木は純菜に謝罪できなかったってことか。
謝罪できたのは脳内だけで、現実は厳しかった。残念。

純菜はなんだか、見事にキャラが変遷していったね。
最終的には普通の女になったようにみえる。
好きだけど憎くて愛してるってのも人間だから致し方ないかも。
純菜は八木と結ばれて良かったんじゃないか?
そう思わないと、納得できなかったのかもしれないけど。
変わったという部分がちょろっと書いてあったし、
そういうことなんだろう。

そういえば、純菜の推測だと、
<力>は美穂が剛士に与えていて、
美穂が南部に犯されて、<力>が消えたため、
剛士の不死性は消えた、ということだった。
これって、八木が南部と喧嘩した内容を知らないから
成立してる推測だよね。
だって、南部の作戦で八木は車にはね飛ばされたのに無傷だった。南部が八木の<力>が続いてることに
驚くぐらいの勢いで跳ねられてるんだから、
美穂が処女じゃなくなってるのに
<力>は継続してるってことだ。
しっかり読みなおせば
八木の<力>が消えたのがなぜか分かるかな?

それはそうと、八木が醜い顔っていわれる理由が分かって
すっきりした。
そらそうだよな、醜い顔ってだけの設定だと
何かしっくりこないから理由付けが欲しいところだった。
読み続けて醜い顔ってところだけが
どうしても納得できなかったんだよ。

救いのない青春物語が好きなら良いんじゃないかな?

読書履歴

2011/06/06 288ページ
2011/06/02 1ページ

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