須賀敦子全集〈第8巻〉書簡・「聖心の使徒」所収エッセイほか・荒野の師父らのことば抄(翻訳)・ノート・未定稿「アルザスの曲りくねった道」・年譜
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📝 レビュー (miyanさんのレビュー)
家族への手紙、愛するペッピーノへの手紙。
愛するペッピーノとは本当はケライが欲しかったんだな、
と手紙の中で伺うことができます。
だけれども、運命は味方してくれず
ペッピーノは病気の回復が思わしくなく
腹膜炎でそのまま亡くなってしまいます。
(この病気、結構おっかないんですよね)
その悲しみをそのままにしたくないからこそ
彼女はひたすらにイタリア語の訳をしてきたのかも
しれませんね。
それはペッピーノの遺志だったからかもしれません。
荒野の師父らの言葉は
とても心に響く文たちでした。
結局は頼れるのは自分ひとり、
そして自分の内なる声に耳を傾けられるのも
やっぱり自分ひとり。
そして、人はやっぱり一人であるということ。
生きることの厳しさと
自分であるためも難しさ、
それをしったように思えます。
読書履歴
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腹膜炎でそのまま亡くなってしまいます。
(この病気、結構おっかないんですよね)
その悲しみをそのままにしたくないからこそ
彼女はひたすらにイタリア語の訳をしてきたのかも
しれませんね。
それはペッピーノの遺志だったからかもしれません。
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とても心に響く文たちでした。
結局は頼れるのは自分ひとり、
そして自分の内なる声に耳を傾けられるのも
やっぱり自分ひとり。
そして、人はやっぱり一人であるということ。
生きることの厳しさと
自分であるためも難しさ、
それをしったように思えます。