メニュー
須賀敦子全集〈第8巻〉書簡・「聖心の使徒」所収エッセイほか・荒野の師父らのことば抄(翻訳)・ノート・未定稿「アルザスの曲りくねった道」・年譜

須賀敦子全集〈第8巻〉書簡・「聖心の使徒」所収エッセイほか・荒野の師父らのことば抄(翻訳)・ノート・未定稿「アルザスの曲りくねった道」・年譜

須賀 敦子

5
1人が登録
1件のレビュー

この本について

『須賀敦子全集』全8巻,遂に完結!

みんなの評価

5
5
1件
4
0件
3
0件
2
0件
1
0件

レビュー

miyan
miyan
2017年2月読了
この本で一応本編は最後(別巻は対談集のため)

家族への手紙、愛するペッピーノへの手紙。
愛するペッピーノとは本当はケライが欲しかったんだな、
と手紙の中で伺うことができます。

だけれども、運命は味方してくれず
ペッピーノは病気の回復が思わしくなく
腹膜炎でそのまま亡くなってしまいます。
(この病気、結構おっかないんですよね)

その悲しみをそのままにしたくないからこそ
彼女はひたすらにイタリア語の訳をしてきたのかも
しれませんね。
それはペッピーノの遺志だったからかもしれません。

荒野の師父らの言葉は
とても心に響く文たちでした。
結局は頼れるのは自分ひとり、
そして自分の内なる声に耳を傾けられるのも
やっぱり自分ひとり。
そして、人はやっぱり一人であるということ。

生きることの厳しさと
自分であるためも難しさ、
それをしったように思えます。

この本を読んでいる人(1人)

読書ステータス

読了 1人

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します