
📝 レビュー (yuchanさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
元禄太平の世の半ば、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅状態となる。
隣り合う二藩の反目、お家騒動、奇異な風土病など様々な事情の交錯するこの土地に化け物は現れた。藩主側近・弾正と妹・朱音、用心棒・宗栄、少年蓑吉、小姓・直弥、謎の絵師・圓秀と登場人物が多く冒頭の人物相関図を見ながら読み進めた。時代物の怪奇物は宮部さんが一番うまい。怪物に襲われる様子は手に汗を握る展開。人間の欲、憎しみが生み出すもの、最後に運命を静かに受け入れるせつなさ。ラストが想像つくのだがとてもおもしろかった。
隣り合う二藩の反目、お家騒動、奇異な風土病など様々な事情の交錯するこの土地に化け物は現れた。藩主側近・弾正と妹・朱音、用心棒・宗栄、少年蓑吉、小姓・直弥、謎の絵師・圓秀と登場人物が多く冒頭の人物相関図を見ながら読み進めた。時代物の怪奇物は宮部さんが一番うまい。怪物に襲われる様子は手に汗を握る展開。人間の欲、憎しみが生み出すもの、最後に運命を静かに受け入れるせつなさ。ラストが想像つくのだがとてもおもしろかった。
読書履歴
2015/02/06
560ページ
AIが見つけた似た本
「荒神」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
日本の中世を代表する知の巨人、兼好が見つめる自然や世相。その底に潜む、無常観やたゆみない求道精神に貫かれた随想のエキスを、こなれた現代語訳と原文で楽しむ本。現代語訳・原文ともに総ルビ付きで朗読にも最適...
8人
5
人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)
田中 ロミオ
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人...
18人
3.5