
謝るなら、いつでもおいで
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2014年5月29日に更新
📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
小学校6年生の女の子が同級生の女の子を殺した「佐世保事件」のルポタージュである。「謝るならいつでもおいで」は被害者の兄の言葉。大事な家族を突然に理不尽に奪われた喪失感。かといって加害者に対する憎しみのみで割り切れない複雑な気持ち。でも、赦しているというわけでもない。加害少女の父、被害少女の父、兄の気持ちを色づけすることなく、整理しすぎることなく、混沌としたまま伝えようとしている点に、類書にはない説得力があり、読後感は重い。加害者側、被害者側、立場は違うが、事件から逃げることなく、何とか向かい合っていっている姿に胸を打たれる。
大人になり社会復帰した今、加害少女は何を考えているのだろう?
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読書履歴
2014/05/29
328ページ
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