
泣き虫しょったんの奇跡 完全版<サラリーマンから将棋のプロへ> (講談社文庫)
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2011年3月10日に更新
📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
いやぁ、面白い!(涙腺もかなり刺激する)。サラリーマンからプロ入りを果たした瀬川晶司四段の自伝である。14歳で奨励会に入るも26歳で年齢制限により奨励会を退会となり、地獄を見る。その後、大学に入学しサラリーマンをしながら、自分を殺した将棋を再開。アマ界を制し、プロをごぼう抜きでなぎ倒し、周囲の人の支援を受け、前例のないルートでプロとなる。彼を支えてきた学校の恩師、将棋道場の師匠、幼い頃からの親友兼ライバル、家族とのエピソードは温かく、仲間だったはずなのに、夢を叶える者と叶えることのできない者、奨励会のエピソードはほろ苦い。自伝は鼻につく場合があるも、本著は、嫌みなく率直な筆致で描かれており、後味がよい。同じ奨励会を題材とする「将棋の子」の大崎善生の後書きもよい。
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