
ドリームバスター〈4〉
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円環少女 7 (7) (角川スニーカー文庫 153-9)
長谷 敏司
東京を恐怖に染めたテロリストとの戦いを終え、ニセ教師としての日常を取り戻した仁だったが、“公館”からの離脱により専任係官の任を解かれ、封印魔導師メイゼルも彼の管理下から外されてしまった。新たな道を歩み...

テーラでの実験の失敗でできた穴から逃亡した犯罪者を追って地球人の夢の中で活躍するドリームバスターのシリーズ。前巻から引き続き、いつもの夢の中ではなく、時間鉱山での話。自殺した男女二人と交通事故にあった少年を生還させるべく、シェンが活躍する。今回は、絶望、自殺がテーマとなっている。自殺サイトと言うものをマスコミが取り上げることがあるが、実態はわからない。自殺するには各自それなりののっぴきならない理由があるのだろうが、この女性の自分勝手はには読んでいて憤りを感じる程だ。絶望し、命を断つことを考え実行した人がここでの経験を経て生きる意志を持つというのが主題になっている。最後は、少し切ない終わり方だが、これがハッピーエンドになったら、むしろおかしい気がする。三途の川を渡り損ねて帰って来た人の話を聞いたりするが、その、宮部みゆきらしい解釈なのかもしれない。