📝 レビュー (とくこさんのレビュー)
それはきっと、描こうとする根底にあるのがありのままの世界の姿だからなのかなと。なんとなく、著者は理性的で世界を俯瞰で見ているように感じた。
それから驚いたのが引き出しの多さ。
どれも違った角度からの話で、1つ1つの短編を今度はどこからくるのかと楽しめた。
重い話の時でも決して尾を引く読後感にならないのは持ち味なのか。
特に印象に残っているのは迷走のオルネラと鸚鵡幻想曲。
夜行の冬もすき。
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もっとファンタジー色が強いと思っていたら、とても現実に根付いた、地に足のついた短編集だった。
それはきっと、描こうとする根底にあるのがありのままの世界の姿だからなのかなと。なんとなく、著者は理性的で世界を俯瞰で見ているように感じた。
それから驚いたのが引き出しの多さ。
どれも違った角度からの話で、1つ1つの短編を今度はどこからくるのかと楽しめた。
重い話の時でも決して尾を引く読後感にならないのは持ち味なのか。
特に印象に残っているのは迷走のオルネラと鸚鵡幻想曲。
夜行の冬もすき。