メニュー
沈黙の春

書籍情報

ページ数:
403ページ
参照数:
368回
登録日:
2007/04/24
更新日:
2007/05/20
所有者:
taka_aki taka_akiさん

この本を共有する

📝 レビュー (taka_akiさんのレビュー)

評価:
4/5
レビュー:
もっと早く読んでおくべきでした。

そもそも、人間が「自然」をコントロールしようだなんて、傲岸不遜もいいところですよね。

自然からみたら人間なんてとるにたらない存在なのに。

害虫(って思っているのがそもそもの人間ですし)を駆除するために、殺虫剤をばらまく。確かにその瞬間虫達は死んでしまうけど、生き残るものもあるし、他の生物、土壌にその毒は蓄積される。

そして、その虫を餌としていた鳥や魚がその虫を食べることで、体内に毒が蓄積される、そして、その魚、鳥を食べる人間は。。

大体、生物が一つのシステム。そこで取り込まれた毒がすべて処理しきれるとは限らない。それは、子孫にも残されてしまうるものなんですよね。

この本の中では、そういった無差別的化学薬品による方法を批判する代わりに、自然の力を借りて虫をやっつけましょうって方法が紹介されています。たとえば、その虫を餌にする生物を他から持ってくる、ですとか。

そして、引用されていたコトバ、これが如実に僕たちを取り巻く環境、そして、僕たちが取り組んで行くべき方向性を示しているのかも知れません。

「私たちは、世界観をかえなければならない。人間がいちばん偉い、という態度を捨て去るべきだ。自然環境そのもののなかに、生物の個体数を制限する道があり手段がある場合が多いことを知らなければならない。そしてそれは人間が手を下すよりもはるかに無駄無く行われている。」

読書履歴

2007/05/20 403ページ
2007/05/20 348ページ
2007/05/20 308ページ
2007/05/19 224ページ
2007/05/16 202ページ
2007/05/16 192ページ
2007/05/14 156ページ
2007/05/13 146ページ
2007/05/13 136ページ 生命あるものをこんなにひどい目にあわす行為を黙認しておきながら、人間として胸を張れるものはどこにいるであろう?
2007/05/13 118ページ

他5件の履歴があります

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「沈黙の春」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました

76.3%
羊たちの沈黙
73.7%
遠まわりする雛
72.1%
石の猿 下 (3) (文春文庫 テ 11-12)

石の猿 下 (3) (文春文庫 テ 11-12)

ジェフリー・ディーヴァー

冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついに...

5人 5

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します