
昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫)
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書籍情報
- 著者:
- 河合 隼雄
- ページ数:
-
398ページ
- 参照数:
- 903回
- 更新日:
- 2013/07/09
- 所有者:
-
karasu_uさん
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📊 読書進捗 (karasu_uさんの記録)
日本の教育は個性個性言うけど、同じ規格で作られたハンマーと鉄床で叩いて出来た鉄が一定の質で無いと「無能」と言って切り捨てるじゃないですかやだー! 個性化を目指すなら鋳鉄道具の自由を容認せな。
アニムスのことが理解出来そうで出来ないのは、やっぱり当事者だからだろうか。あと、エリザベートのトートーや、マリーから見たオスカルはやっぱりアニムスに当たるのかしらん。
アニマというのがスートのクイーン、アニムスというのがスートのペイジとナイト。大アルカナの女帝と和解したアニムスの姿がスートのキングというのはどうだろうか。
タルパの暴走や消滅てのは、それを御した後に起こる心そのものの成長とか、恋愛目的で作った場合は、アニマ=タルパを本当の意味で手に入れる為の段階のひとつで、そう恐れることも無いのかも知れない。
現在は寧ろ、女性が持つアニムスの言葉を「感情とムードに流された暴論だ!」と男性のアニマが批判するねじれの現象が起こってる気がする。互いの異性像が何故か女々しかったり雄々かったり。
若者が大人になる為の死と類似した通過儀礼の必要性はこの本の底本、70年代に既に言われていたけども、それを=就活と取ってしまった現代社会の悲惨なことといったら…。通過儀礼は苦しい代わりに、受けた全てに祝福がなければ、または再挑戦できなければ、大人になれない層を一定作って崩壊するだろうさ。
父性性とは規範の維持と規範による分断で、強く出過ぎると(つまり皇帝の逆位置は)破壊に繋がって行く、と。
トリックスターはつまり、吊るされた男で、彼には審判を掛ける者になる可能性があるのかしら? ら?
トリックスターの変革した世界こそ、大アルカナの「世界」として、彼は愚者と吊るされた男、どちらだろうか。
アニマとは、月や、コートカードクイーンの逆位置に当たるだろうかとか考える…。
カイロスが満ちるまでの時間が長くなった故の晩婚化なんだろうな的な。私を含め喪女の自意識過剰はいばらを得られなかった所から来てる気がする。
タロットのスートにおいて、女教皇は宗教の持つ男性性を補う統制された母性で、女帝は法的規範の通じない女性そのもの、なんかな。
向き合うことと殺すことは同位なのかも知れない。向き合わねば相手の息の根を止めることは出来ないけれど、向き合えば相手を正面から見つめることになる。
ずっと頭の中で鬼畜眼鏡のキャラソンが流れていた件。
人間はスートの、愚者から皇帝までを行きつ戻りつしながら生きているのかも知れない。王(理性)が倒れて女帝(無意識)の膝下に戻って愚者からやり直して新しい王を立ててその繰り返し。
2ch辺りで語られる、マネーロータリングだけで生きているニートというのは、現代の「三年寝太郎」的な、働き過ぎる日本人の怠惰への憧れのおとぎ話なのかも知れない。
一章は小アルカナ、ソードの5〜のお話、二章はうちの親も含めた現代の母親の話て感じ。過保護な母親は過保護の反対は『放置』だと割と本気で思ってるらしいし、早々に目を瞑ることで自分が受けるべき痛みから逃げている印象を受ける。
"つまり、ある故人が何らかの元型的な体験をしたとき、その経験をできるかぎり直接的に伝えようとしてできた話が昔話の始まりであると思われる。"
📝 レビュー (karasu_uさんのレビュー)
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