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再読。
主人公・麻里子の成長を描く10代向けの小説。赤川次郎っぽい?
でも作中で起こる殺人事件はけっこうグロです。
初読のときは、年齢が近かった事もあってか麻里子が自分の恋心に気づく場面に感動して、麻里子の恋にばかり共感していた記憶があったのだけれど。
でも今読み直すと、いろんなことに真正面からぶつかって、いちいち真面目に受け止めて悩む麻里子がなんともいじらしくて可愛いと思ってしまいました。
麻里子、直久、恩。周囲の人にに受け入れられたいと願いながら、自分の気持ちを上手く伝える事ができない。そしてそれを周囲のせいにしてしまう。そんな三人を通して、思春期のイライラが上手く描かれていると思いました。
特に恩のイライラ・・・障気は、最近頻繁に語られる、誰とも繋がれない孤独な若者像を思い起こさせる。
イライラも八つ当たりも切なさももどかしさも、全部自分の心と向き合えば意味のあることで、そんなひとつひとつは10代のうちにしっかりと消化していくべきものだったんだなぁ。
それにはやっぱり人との出会いが大切で、人と接することで生まれるすべての気持ちもまた、人との中でしか消化できないものなのだと思いました。
麻里子の心理描写と成長記は多少の古臭さはあるものの、普遍的なものなのだと思います。