
六月六日生まれの天使 (文春文庫)
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「読み終えたあと、必ずもう一回読みたくなります」といった帯の謳い文句につられて買ってしまったが、結果的にもう1回はいいかなって感じ。確かに映像では表現できない小説ならではのトリックが施されているので再読すれば細かい伏線やらのあとがきにもある『私』の本名探しでも楽しめるのかもしれないが、もう1回読むだけの物語の面白さが欠けていたかと。。。
作品そのものは緻密な仕掛けがちりばめられていて、読んでて違和感を感じた矛盾が後で解消するなど巧みな文章で綴られているものの、それは読者を騙すだけのものでしかなく、ストーリー自体には何も残らなかったように思う。寧ろ、記憶に不安を持つ登場人物や同じような時期に同じような体験持つ人物たちといった設定が、騙すことを前提としたプロットを成立させるための好都合主義でしかないように感じられた。しかも、無駄とも思える伏線が多くて意味や意図が分かりづらい部分も多々あるしで…。
その意味では1回で本作を消化するのは難しく『もう一回読みたくなる』人がいるのかもしれない。。。
とにかく、文章や構成の巧さを感じたいのであればそれなりに読み応えのある作品なんだろうが、あまり好みではなかった。
…ま、少なくとも『恋愛ミステリ』でジャンルじゃないでしょ。。

うー、あまりスッキリわからなかったけど、読み返す意欲なーし…。